Daisy..**

あなたはダレ ページ29

面食らってる、その言葉がぴったりなほどの表情のドンヘが

DH「…キャラ変えたの？笑」

DH「あー…それとも実はそんなキャラだったとか？笑 それはないか＾＾」

せきを切ったように言葉を紡いだ



DH「んー…Aは可愛いよ＾＾？笑」

別にキャラを変えたわけでもナルシストになった訳でもない






ねえ、ドンへ。




「…饒舌になるのは図星だから？」



.



.



.




ひょくちぇと付き合ってから、時折話の中に出てきた一人の“ヒト”
そのヒトは私も知っていて10年間、割と近くにいたはずなのに全く違う“ヒト”だった

合っているといえば数回だけ見たことがある、寝起きが悪い…それだけで。


犬のようなやつ、しつこい、知りたがり、寂しがり屋に泣き虫。
ひょくちぇの口から出てきたそんなワードとはとても結びつかなかった



私の知ってる彼は……優しくて寛大で年の割にとても大人、そんな人だったから。



何がどうなっているのか…だけど話を聞く度に感じた違和感は差して気に留めてもいなかった
どっちが本当の彼かなんて知らない、知る必要もないと思ってた


きっと“見せていた顔”が違ったんだろう、そう思ったのは覚えてる


だからひょくちぇの言う「それを越えていないお前ら」は
大なり小なりヤキモチを焼いてくれてる彼の斜めからの意見だと思ってた


少しの疑問をそこまで気に止めることもなく過ごしてると街中で耳にした彼の曲
何度か聞いたことがあるはずの曲
そのはずなのに何故かその時耳にしたその中の彼はまるで

…ひょくちぇが口にしていた“彼”を連想させるものばかりで思わず足を止めてた

帰ってから聴かないようにしてた彼の書いた曲を引っ張り出せば





私の知ってる彼はどこにいるんだろう、私の知ってる彼は誰なんだろう…


その疑問に






もしひょくちぇの言う彼が本当なら私は…って罪悪感で胸が潰れそうで息が出来なかった

私が再び→←私が。

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