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第83話 特訓開始! ページ44

こうして私はマンカスの指導の下、猫に変身出来るよう、練習を続けた。


マンカスはリーダーの仕事で忙しいのに私の練習につきあってくれる。


夏休みの時は毎日やってたけど学校が始まったので、部活が休みの時だけやることにした。




だけどまったく成果が出てこない。




「あーもう、何で出来ないのー!?」
「そんな簡単に出来るものじゃないよ。」
「分かってるよ〜こうやって耳引っ張るだけで変身出来るようにならなきゃ…」


私は拗ねながら耳をぐいぐい引っ張った。




「よぉA!変身上手くやってるか!」
「タガー!声が大きいぞ!」
「わりぃわりぃ。」


タガーはケラケラ笑うと私を舐めるように見た。


「A制服のスカート短くないか?」
「えー?皆このくらいだよ。」
「下から見ると中身丸見えだぞ。」
「うそ!スパッツ履いてきて良かった〜」
「何だそりゃ。」
「下着が見えないように、上から…」



タガーに説明している途中、マンカスから頭チョップをくらった。

そんなに痛くなかった。



「男の前でそんなこと言うんじゃない。」
「わー出やがったお父さん。」
「タガーお前もか!」


マンカスが眉間に皺を寄せた。


「マンカス、練習続けようよ。」
「!そうだな、すまん。」






「それにしてもよ、何で長老様はAにこんなことさせてんのかな。」


そう言えばどうしてだろう。私もジェリクルの血を持っているからかな…。



「きっと何かを悟っているのだろうな。」



マンカスがポツリと呟いた。




「俺もよくわからないけど長老様はきっとこの力は君に必要だと思っている。そうでなきゃ、普通させないだろ?」



納得した。でももし変身能力が身についたとして、いつ発揮すればいいんだろう。



「まぁでもよ!そんな深く考えずに気楽に行こうぜ!」
「そうだね。」





マンカスはしばらく黙り込んだ後、私にこう問いかけた。



「君はその能力を身につけたらまず何がしたい?」


えっ?


「う〜ん…猫達に役立つことかな?」
「ははは!真面目だなぁ!まずは自分の…」
「タガーお前は黙ってろ。」


マンカスはニコッと笑いながらこう言った。


「ならきっとAはすぐに変身能力が身につくよ。」
「どうして分かるの?」



彼は少し照れ臭そうに頬をかいた。




「君は俺たち猫を愛してくれている。心も通じ合っている。俺達との絆が習得を早めてくれると思うよ。」





そう言うとニコッと微笑んだ。

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なおぴょん(プロフ) - **ぐるぷん**さん» 私も毎日聴いてますよ~♪ 札幌公演見に行きますか? (2014年10月10日 22時) (レス) id: 4de1711d69 (このIDを非表示/違反報告)
**ぐるぷん**(プロフ) - なおぴょんさん» 私も毎日聴いてます!私は福島です!( ̄^ ̄)ゞ (2014年10月10日 22時) (レス) id: d02575319c (このIDを非表示/違反報告)
ねねこ(プロフ) - **ぐるぷん**さん» 四季のアラジンオーディション、団員以外にもキャスト募集するので一和さんが出る可能性なある気がします。退団後も四季作品に契約で出ている方いますし…札幌開幕は来年の1月なので最低でも一年はやると思いますよ! (2014年10月6日 23時) (レス) id: 14bda2dd5b (このIDを非表示/違反報告)
なおぴょん(プロフ) - **ぐるぷん**さん» 私もCATSのCD持ってます!いいですよね〜(*^^*)ぐるぷんさんは、札幌に住んでいるんですか? (2014年10月6日 22時) (レス) id: 4de1711d69 (このIDを非表示/違反報告)
**ぐるぷん**(プロフ) - なおぴょんさん» キャッツ千秋楽迎えましたね!キャッツのCD聴くたびにキャッツ観たいな〜ってなります(T ^ T)受験終わるまで札幌でやってるかが不安で不安で(°_°) (2014年10月6日 22時) (レス) id: d02575319c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねねこ | 作成日時:2014年7月8日 20時

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