劇団四季CATS ジェリクルキャッツと少女の物語2

第81話 マンカスとコリコ ページ42

ま、眩しい…



ここは何処だろう？



「目が覚めたか？」


マンカスが微笑んでいた。



「急に倒れたと聞いたよ。お腹減ってないか？」
「うん、何か食べる……それどころじゃない！兄貴、A病気かもしれない！セイリって言って、血を出す病気…」


するとマンカスがしかめっ面になった。



「コリコ、それは病気じゃない。その血液はとても大切でね、本来は赤ちゃんを守るためにあるんだ。」


赤ちゃんを守るため…？


「だけどお腹の中に赤ちゃんがいない時は必要無いだろう？だから外に出すだけさ。…俺もよく分からないけど。」
「でもA、お腹が痛いって…」
「ああ、生理痛のことか。それは子宮の伸縮によって痛くなるんだ。」



そうなんだ…Aはいつも痛い思いしてるんだね…。



でも俺は男だから痛みとかわかんないし、どうすればいいんだろう。




「あまり口にしてはいけない。Aが何も言わなかったのはお前とギルが男だからだ。」




そう言えばA、冷たいものの食べ過ぎとか言って笑ってた…。



生理であることを悟られたくなかったんだろうな。




「ねえ、もしAがお腹痛くて困ってたらマンカスはどうする？」
「えっ？あーうーん…そうだな…」



マンカスは腕組みをして黙り込んだ。



「…俺だったらまず背中をさすって、お腹を温めるな。そうすれば痛みは治まるみたいだから。」
「なるほど…」



するとぐぅ〜〜と俺のお腹が鳴った。



「うっ…腹減ったぁ…」
「ははは。実は俺もまだだから一緒に食べないか？」
「うん！」




夕飯後、俺はカーバのところに向かった。



「あ、コリコ大丈夫？」
「おう！A、病気じゃなかったんだな！」
「あ、うん…でもあまり口にしちゃいけないよ。」
「うん。俺さ、今日色んなこと知ってちょっと大人になった気がする！」



カーバはきょとんとすると、ははっと苦笑した。



「そっか。でもこのジェリクル達の中ではバブの次に子供だからな〜。まぁでもバブは仕方ないけど。」


からかわれて少し不機嫌だ。



「む〜！何だよそれ！とにかく俺は寝る！」
「はいはい、おやすみ。」




こうして俺は寝床に戻るとすぐに眠った。





A、明日も来てくれるかな？と最後に思って。







作者のねねこです！


昨日週間キャストを見たのですが、岩崎さん登場でテンション上がってます！

あと洋一郎さんはシングルになりましたね。


永野さんと笹岡さん、連打お疲れ様です！

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