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第71話 今年は ページ32

「カッサ!タンブル!」


私が大急ぎで神社に向かうと、2匹の姿はなかった。

まだ帰ってきてないのかな。



神社の周りを探すと、誰かの声がした。


「よりにもよってこんな時に…」
「どうかAに会わなければいいけど…」



えっ?私?



もしかして…邪魔だったのかな?



私が引き返そうとすると、「あっ、待って!」
という声がしたので振り返った。



「A、久しぶりね。」
「元気そうで何よりだ。」
「…えーと、ごめんなさい。せっかく話をしていたのに…」
「もしかして聞いてたのか?」
「ごめんなさい…」



するとカッサがニコッと笑った。



「大丈夫よ。東京のジェリクルはみんな元気?」
「はい!そうそう、マンカスにこれを頼まれて…」
「手紙か。すまない、こっちも君に頼みがあるんだ。」
「…何ですか?」
「実はこの前、ジェリクルムーンが来たの。」



ジェリクルムーン!


ということは舞踏会が行われる日が…。



「そう、今年の舞踏会の開催日が確定した。」
「いつなんですか?」
「今年は11月11日よ。去年より一ヶ月早いわ。」
「そうなんですか…楽しそうですね!」
「……本当は貴方も猫に変身出来れば舞踏会に参加してもいいのよ。」




私が舞踏会に?



…でも猫になれないし…そもそも…




「…踊れないしな。」
「…何でわかったの(汗)」
「顔に書いてあるわよ。」


するとふたりでくすくす笑い出した。



「あ、あの、ひとつ聞きたいんだけど…」
「?どうしたの?」
「私と会わなきゃいいって…どういうこと?もしかして…迷惑…だった?」



するとふたりは黙り込んだ。



あぁ…聞かなきゃよかった。




「す、すみません…やっぱ私帰り…」
「別にお前に会いたくないという訳ではない。」


低く筋の通った声だった。


「ええ。私達は貴方が来るのを楽しみにしてたわ。こんな無愛想な顔してるタンブルもよ。」
「ぶ、無愛想…!?」


彼女にこんなことを言われてタンブルはかなりショックそうだ。


「あら、私間違ったこと言ったかしら?」
「ぷぷぷ…」
「ちょ…!お前まで…!」



その時、私のお腹がグーッと鳴った。



「あっ…////」
「ははは、晩飯がまだだったか。」
「きっとご親戚の方々みんな待っているわ。話したいことが山々あるけど先に夕食ね。」
「うん。東京には明後日帰るから、また明日ここに来る。」





こうして私は一旦親戚の家に戻ることにした。

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なおぴょん(プロフ) - **ぐるぷん**さん» 私も毎日聴いてますよ~♪ 札幌公演見に行きますか? (2014年10月10日 22時) (レス) id: 4de1711d69 (このIDを非表示/違反報告)
**ぐるぷん**(プロフ) - なおぴょんさん» 私も毎日聴いてます!私は福島です!( ̄^ ̄)ゞ (2014年10月10日 22時) (レス) id: d02575319c (このIDを非表示/違反報告)
ねねこ(プロフ) - **ぐるぷん**さん» 四季のアラジンオーディション、団員以外にもキャスト募集するので一和さんが出る可能性なある気がします。退団後も四季作品に契約で出ている方いますし…札幌開幕は来年の1月なので最低でも一年はやると思いますよ! (2014年10月6日 23時) (レス) id: 14bda2dd5b (このIDを非表示/違反報告)
なおぴょん(プロフ) - **ぐるぷん**さん» 私もCATSのCD持ってます!いいですよね〜(*^^*)ぐるぷんさんは、札幌に住んでいるんですか? (2014年10月6日 22時) (レス) id: 4de1711d69 (このIDを非表示/違反報告)
**ぐるぷん**(プロフ) - なおぴょんさん» キャッツ千秋楽迎えましたね!キャッツのCD聴くたびにキャッツ観たいな〜ってなります(T ^ T)受験終わるまで札幌でやってるかが不安で不安で(°_°) (2014年10月6日 22時) (レス) id: d02575319c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねねこ | 作成日時:2014年7月8日 20時

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