検索窓
今日:9 hit、昨日:5 hit、合計:22,681 hit

第67話 魔法と本と秘密 ページ28

次の日、僕は住処にある本を大量に読み込むようになった。


悪夢を追い払う魔法はどれに載ってたっけ…。


本はたくさん持ってるし、本一冊一冊が厚い。



だから探すのに凄く時間がかかるのだ。




「もしもーし!ミストいるー?」

何日か経ち、ランペが住処にやって来た。



「どうしたの?ラン…」
「きゃーー!ちょっと大丈夫!?目の下のクマひどいよ!」
「え?」


すると何かを抱えてマンゴが入って来た。


「ようミスト!ぶっ…ひでぇ顔…!何か負のオーラがやばい…」
「マンゴ煩い。」
「ぎゃっ!」


マンゴ→ミストに雷落とされる


「そういや何しに来たの?」
「そうそう、これ読む?ミスト最近よく本読んでるからさ〜」


ランペが渡したのはまたもや厚い本。


「また盗んだの?」
「…まあね。とにかく!いろいろ呪文みたいのが載ってるから読んでみたら?」
「呪文!?ありがとう。そうする。」
「それじゃまたね!」
「おい待てよランペ〜!」





黒猫のジェリクルは皆魔法の力を持っている。



産まれたばかりの頃から魔力を持っていて、誰もが魔法を覚える為の勉強をするのだ。



どうやら僕は他の猫達に比べて魔力が強いらしく、喉を鳴らすだけで雷が落とせる。




みんな僕の事を「最高の天才児」なんて呼ぶけど、僕はそう思わない。




もっと沢山の魔法を覚えたいし、体力やパワーがない分、魔法で戦力を補わなければならない。






夜な夜な泥棒コンビからもらった本を読んでると、


「頑張ってるなミスト。」


ランパスが覗いてきた。



「何故急に本を読み始めたのだ?」
「えーーっと…それは…」
「はは、知ってて聞いてごめんな。マンカスのことを気にしているだろう。」
「!えと…ばれてた?」
「年上をナメるなよ。」



ランパスはふっと口角を上げた。



「マンカスってミヅキさんの事好きだったの?」
「ああ。彼女に夫と娘がいたことを知っても追いかけてた。」
「そうだったんだ…。」
「あいつは何も悪くないんだが…自分を追い込んでるんだよな。」



僕はずっとずっと気になっていたことを聞いた。



「マンカスってさ…Aのこと好きなの?」
「聞いてどうする?」
「え、いや…」
「誰かと好きな奴が同じなのは恋愛にあって当たり前だ。落ち込むかもしれないがAのことが好きなのはあいつだけじゃ無い。」
「僕がAを好きなの知ってたの…?」
「…まあな。」







ランパスは僕から視線を外し、ただ前を見ていた。

第68話 それぞれの思いと想い→←第66話 悪夢



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
設定タグ:劇団四季 , CATS
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なおぴょん(プロフ) - **ぐるぷん**さん» 私も毎日聴いてますよ~♪ 札幌公演見に行きますか? (2014年10月10日 22時) (レス) id: 4de1711d69 (このIDを非表示/違反報告)
**ぐるぷん**(プロフ) - なおぴょんさん» 私も毎日聴いてます!私は福島です!( ̄^ ̄)ゞ (2014年10月10日 22時) (レス) id: d02575319c (このIDを非表示/違反報告)
ねねこ(プロフ) - **ぐるぷん**さん» 四季のアラジンオーディション、団員以外にもキャスト募集するので一和さんが出る可能性なある気がします。退団後も四季作品に契約で出ている方いますし…札幌開幕は来年の1月なので最低でも一年はやると思いますよ! (2014年10月6日 23時) (レス) id: 14bda2dd5b (このIDを非表示/違反報告)
なおぴょん(プロフ) - **ぐるぷん**さん» 私もCATSのCD持ってます!いいですよね〜(*^^*)ぐるぷんさんは、札幌に住んでいるんですか? (2014年10月6日 22時) (レス) id: 4de1711d69 (このIDを非表示/違反報告)
**ぐるぷん**(プロフ) - なおぴょんさん» キャッツ千秋楽迎えましたね!キャッツのCD聴くたびにキャッツ観たいな〜ってなります(T ^ T)受験終わるまで札幌でやってるかが不安で不安で(°_°) (2014年10月6日 22時) (レス) id: d02575319c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ねねこ | 作成日時:2014年7月8日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。