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第56話 相合傘 ページ15

いつも通りに仕事を終えると雨が降ってきた。

人間になり、傘をさして住処へ帰ろうとすると、見慣れた女の子がずぶ濡れで電車から降りてきた。


まさかこのまま走って帰るつもりなのでは…


僕は彼女の手を掴み、ニコッと笑う。


「今仕事終えたから、一緒に帰ろう。」



「ミスト達と一緒じゃなかったの?」
「うん、でもクラスの男子に呼ばれて先帰ってもらったの。」
「何かあったの?」
「いや、ミストと付き合ってるかって聞かれてそのまま帰っちゃった。何でそれだけで2人きりにしたんだろう?」



僕には分かっていた。



おそらく彼は「告白」しようとしたんだろう。



そうでなきゃわざわざ2人きりにしない。



「気にすることないよ。きっと後からわかるよ。」
「そうだね…くしゅん!」
「大丈夫?冷えたのかな。」
「ただ鼻がムズムズしただけ…へくしっ!」



僕はAの腕をそっとさすり、抱き寄せるようにして傘の中に入れる。


…いわゆる「相合傘」だ。




「家まで送るよ。」
「えっ、私1人で帰れるからいいよー」
「女の子1人じゃ危険だよ。」
「でも…」


僕はそのままAの家まで送った。


「スキンブルありがとう。わざわざごめんね。
風邪には気をつけ…へくしっ!」
「はは、君の方が心配だ。」
「大丈夫…服濡れてない?」
「えっ?」


ふと自分を見るとさっきAを抱き寄せていた為、服が少し濡れていた。

Aはタオルを取り出すと、僕の服を軽くふきだす。

もう片方の手が僕の胸にあり、少しずつ鼓動が速くなる。


「A、大丈夫だから…///」
「駄目だよ、せっかく傘にいれてもらったのに。」


Aは僕の目を真っ直ぐ見て言った為、素直に従うことにした。



「あ、ありがと…///」
「こちらこそ。おやすみなさい。」
「うん、おやすみ。」


Aはニコッと微笑んで家に入っていった。






「ただいま。」

住処に戻るとジェリロがまだ起きていた。

「おかえりなさいスキンブル。Aには会えた?」
「うん、ずぶ濡れだったから風邪引かなきゃいいけど…」
「大丈夫よ、あの子いろいろ強いから。」
「そうだよね、おやすみ。」
「おやすみなさい。」





僕はふと自分の胸に触れる。



さっき触れていたAの温もりがまだ残っていた。




「…ありがとうA。」




あの優しさに溢れた手は僕の恋心をさらに色付けた。

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なおぴょん(プロフ) - **ぐるぷん**さん» 私も毎日聴いてますよ~♪ 札幌公演見に行きますか? (2014年10月10日 22時) (レス) id: 4de1711d69 (このIDを非表示/違反報告)
**ぐるぷん**(プロフ) - なおぴょんさん» 私も毎日聴いてます!私は福島です!( ̄^ ̄)ゞ (2014年10月10日 22時) (レス) id: d02575319c (このIDを非表示/違反報告)
ねねこ(プロフ) - **ぐるぷん**さん» 四季のアラジンオーディション、団員以外にもキャスト募集するので一和さんが出る可能性なある気がします。退団後も四季作品に契約で出ている方いますし…札幌開幕は来年の1月なので最低でも一年はやると思いますよ! (2014年10月6日 23時) (レス) id: 14bda2dd5b (このIDを非表示/違反報告)
なおぴょん(プロフ) - **ぐるぷん**さん» 私もCATSのCD持ってます!いいですよね〜(*^^*)ぐるぷんさんは、札幌に住んでいるんですか? (2014年10月6日 22時) (レス) id: 4de1711d69 (このIDを非表示/違反報告)
**ぐるぷん**(プロフ) - なおぴょんさん» キャッツ千秋楽迎えましたね!キャッツのCD聴くたびにキャッツ観たいな〜ってなります(T ^ T)受験終わるまで札幌でやってるかが不安で不安で(°_°) (2014年10月6日 22時) (レス) id: d02575319c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねねこ | 作成日時:2014年7月8日 20時

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