第53話 初めての花火大会 ページ12
「早く来ないかな〜花火終わっちゃうよ〜」
「気が早い。まだ夕方だぞ。」
俺はそわそわしながらAとジェミマを待つ。
するとジェミマが走って来て、それを追いかけるようにしてAが来た。
「ごめん、遅くなっちゃった。…どうしたの?」
Aは黒とピンクの浴衣を着て、髪をアップにしていた。
いつもは可愛いのに、今日はなんか綺麗というか…///
俺がポカーンと見ていると、
「あっ、電車遅れちゃうから早く行こう!」
5人で慌てて電車に乗った。
「わー、すごい!」
河原に着くと、いろんなお店があった。
「たくさん人いるから離れないでよ〜」
俺とジェミマがあちこち見渡してるとAに注意された。
「2人とも早いな〜!」
「だって初めてだもん!」
「ジェミマは下駄痛くない?」
「ええ!」
「凄いなぁ〜」
A、いつもより歩くの遅いな…何て思っていたら、
「A足大丈夫?」
「あ、ちょっと下駄が大変で…」
「無理しないで。」
そう言ってミストが手をAの腰に回して支える。
「あ、ありがとうミスト」
「いいって、浴衣すごく似合ってるよ。」
「そうかな?」
仲良さげなのが気に入らなくて俺は前を向いた。
「これ美味しい!」
Aが買ってくれたかき氷をみんなで食べた。
「アイスも美味しいけどこっちもいいよね〜」
「冷たっ…。」
俺が頭を抑えるとAがくすくす笑った。
「ねぇ、コリコの一口ちょうだい。」
「えー!やだよ、俺のだもん!」
俺がかき氷を遠ざけるとAは口を少しとんがらがせた。
「…ギルさん食べないの?」
「人間が作ったものは食わない。」
「この前八つ橋食べてたじゃない。」
「それはお前が無理矢理突っ込んだんだろ!」
Aはスプーンでかき氷をすくうと、ギルの方に向ける。
「はい。」
「だからいらねぇ…むっ」
開いたのを狙ってAはギルの口にかき氷を突っ込んだ。
「美味しい?」
「うま…ただ氷砕いただけだろ。」
「今うまいって言いかけたでしょ〜」
「〜っ!///」
Aはもう一度ギルにスプーンを差し出す。
しかしギルが食べないため、再びAが口に押し込んだ。
「仲良しだな〜、しかも間接キスしてるし!」
ジェミマが小声で笑うと、俺とミストはしかめっ面になり、ギルは真っ赤になった。
しかしAはかき氷に夢中でまったく聞いていない。
あーあ、Aにかき氷あげればよかった…。
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なおぴょん(プロフ) - **ぐるぷん**さん» 私も毎日聴いてますよ~♪ 札幌公演見に行きますか? (2014年10月10日 22時) (レス) id: 4de1711d69 (このIDを非表示/違反報告)
**ぐるぷん**(プロフ) - なおぴょんさん» 私も毎日聴いてます!私は福島です!( ̄^ ̄)ゞ (2014年10月10日 22時) (レス) id: d02575319c (このIDを非表示/違反報告)
ねねこ(プロフ) - **ぐるぷん**さん» 四季のアラジンオーディション、団員以外にもキャスト募集するので一和さんが出る可能性なある気がします。退団後も四季作品に契約で出ている方いますし…札幌開幕は来年の1月なので最低でも一年はやると思いますよ! (2014年10月6日 23時) (レス) id: 14bda2dd5b (このIDを非表示/違反報告)
なおぴょん(プロフ) - **ぐるぷん**さん» 私もCATSのCD持ってます!いいですよね〜(*^^*)ぐるぷんさんは、札幌に住んでいるんですか? (2014年10月6日 22時) (レス) id: 4de1711d69 (このIDを非表示/違反報告)
**ぐるぷん**(プロフ) - なおぴょんさん» キャッツ千秋楽迎えましたね!キャッツのCD聴くたびにキャッツ観たいな〜ってなります(T ^ T)受験終わるまで札幌でやってるかが不安で不安で(°_°) (2014年10月6日 22時) (レス) id: d02575319c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねねこ | 作成日時:2014年7月8日 20時