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第52話 おしゃれ ページ11

「ねぇA、これ一緒に行かない?」

学校から帰っている途中、ジェミマからこんな事を言われた。


毎年、7月の終わりに隣町の河原で花火大会が行われている。

去年は部活で行けなかったのだが、今年はOFFになっていた。


しかし私はすっかり忘れていた。


「あたし近くで花火見たことないの。だから見てみたいなーって!」
「なるほどね!一緒に行こうよ!」
「花火大会か〜いいね、僕も一緒に行っていい?」

後ろからミストがやって来た。

「もちろん!ね、A!」
「うん!」




「なぁ、これみんなで行こうぜ!」

ゴミ捨て場に着いてすぐにコリコに声をかけられた。

「花火大会ね!ちょうどあたし達も行こうって言ってたの。」
「本当に!?じゃあ5人で決定な!」
「…5人って、あと1人は?」
「ギルだよ!花火大会行ったことないらしいから誘った!」


ギルさんは人苦手なのに大丈夫かな…。




「花火大会行くなら浴衣用意しなきゃな。」
「ゆかたって?」
「夏祭りとかによく着る薄手の着物ってところかな。」
「あー!女の子がよく来てる!」
「そう!ジェミマも着てみる?きっと似合うよ。」
「いいの!?着てみたい!」




こうして花火大会当日。


男子達とは夕方に約束していたので、私とジェミマは家で浴衣を着ていた。

「わあ、鮮やかな黄色が素敵!」
「でしょ?明るい色似合うと思って。」

今まで1人で着付けをしていた為、少し自信があった。

「はい、出来たよ。」
「ありがとう!Aは何着るの?」
「あ、今着るから待ってて。」


私は箪笥から黒とピンクの浴衣を取り出す。


亡くなったお母さんがこの浴衣を着て夏祭りに行った時、お父さんに告白されたらしい。


急いで着替え、髪をまとめる。


ピンクの花が付いたかんざしを刺して完成!



「A可愛い!」
「えへへ、ありがとう///早く行こう!」




2人で男の子達が待つ駅へ向かう。


「おい!遅いぞ〜!」
「ごめーん!」
「あ、待って!」


ジェミマが走り出した為、私は慌てて追いかける。



「わあ、ジェミマ可愛い!」
「ありがとう!でもAの方がもっと可愛いんだから!3人とも鼻血吹かないでよ?」
「吹くわけねーだろ。」


そんな会話を知らず、私はみんなのところに追いついた。

「ごめん、遅くなっちゃった。…どうしたの?」


なんか男子みんな固まって…と思えばギルさんが背を向けた。



一体どうしたんだ…?

第53話 初めての花火大会→←第51話 素直になれ、俺



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なおぴょん(プロフ) - **ぐるぷん**さん» 私も毎日聴いてますよ~♪ 札幌公演見に行きますか? (2014年10月10日 22時) (レス) id: 4de1711d69 (このIDを非表示/違反報告)
**ぐるぷん**(プロフ) - なおぴょんさん» 私も毎日聴いてます!私は福島です!( ̄^ ̄)ゞ (2014年10月10日 22時) (レス) id: d02575319c (このIDを非表示/違反報告)
ねねこ(プロフ) - **ぐるぷん**さん» 四季のアラジンオーディション、団員以外にもキャスト募集するので一和さんが出る可能性なある気がします。退団後も四季作品に契約で出ている方いますし…札幌開幕は来年の1月なので最低でも一年はやると思いますよ! (2014年10月6日 23時) (レス) id: 14bda2dd5b (このIDを非表示/違反報告)
なおぴょん(プロフ) - **ぐるぷん**さん» 私もCATSのCD持ってます!いいですよね〜(*^^*)ぐるぷんさんは、札幌に住んでいるんですか? (2014年10月6日 22時) (レス) id: 4de1711d69 (このIDを非表示/違反報告)
**ぐるぷん**(プロフ) - なおぴょんさん» キャッツ千秋楽迎えましたね!キャッツのCD聴くたびにキャッツ観たいな〜ってなります(T ^ T)受験終わるまで札幌でやってるかが不安で不安で(°_°) (2014年10月6日 22時) (レス) id: d02575319c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねねこ | 作成日時:2014年7月8日 20時

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