第40話 お前は強い ページ46
コリコはお腹をすかせて住処へ帰って行った。
私も荷物をまとめて帰ろうとした時、
「お前何で俺に試合を申し込んだんだ。」
後ろからギルさんの声がして振り返った。
ギルさんは私を睨むようにして見ていた。
「悔しかったからです。」
ギルさんは表情を崩さない。
「あの時、自分から攻撃したくせにまんまと負けた。貴方とは力が全然違うの分かってたのに。」
「コリコが試合をしようと言った時、貴方私との試合拒否したでしょ。私は弱いから相手にならないと思ったの。それが悔しくて…
私空手を10年間やってきてるの。貴方がカンフーを何年やってるのかは知らないけど、私は弱くない事を証明したかった。」
ああ、私本当に弱い。
泣きそうになるのを必死に堪える。
私はそのまま逃げるようにして帰ろうとした。
「俺がお前との試合を拒否したのはまたあんな事になるのが怖かったからだ。」
「…あんな事って？」
私が振り返るとギルさんは下を向いていた。
「胸倉掴んで、突き飛ばして、飛び蹴りした時だ。マンカスが来なかったら俺はあのままお前に何してたか分からねぇ。」
ギルさんはそのまま私を真っ直ぐ見て続ける。
「お前は強い。」
「…やめて、強くない。」
「技術じゃない。俺があんな事をしても睨みつけてもお前は怯まなかった。さっきもそうだ。」
私は声が出なかった。
「格闘技には技術だけでなく、精神も大切だ。お前には例えどんな相手でも強い気持ちで挑める精神の強さを持っていると俺は思う。」
そう言うとギルさんは背を向けた。
「…私はもっと強くなりたい。全てにおいて。私は目的を果たすまで、強くなるために頑張る。」
私はエナメルバッグを持つと、最後に一言。
「わがまま言いますが、これからも私と試合して下さい。」
しばらく沈黙が流れ、やっと彼は口を開いた。
「…おうよ。」
少し上から目線のような口調だったがうざさなんてどこにも無かった。
私からは嬉しさが込み上げてきて、大きく頭を下げた。
私にはやるべきがある。
それを果たすまで、私は強くなりたい。
強くなるのに限界なんてない。
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伊達 光秀 - マンカスとタガーに好意を持たれているなんて...夢主ちゃんが心底羨ましい← (2018年12月17日 22時) (
レス) id: 9cccb0eb3e (このIDを非表示/違反報告)
マリお - マンカス大っすきなんでうれしいです＾＾こうしてキャッツの夢小説に出会えるとはおもってなかったです。 (2014年11月8日 23時) (レス) id: 483dce1d76 (このIDを非表示/違反報告)
かななん(プロフ) - ねねこさん» 有難うございます☆こちらこそ、よろしくお願いします♪ (2014年8月1日 13時) (レス) id: 6b33507c4c (このIDを非表示/違反報告)
ねねこ(プロフ) - かななんさん» いえいえ！レスってところを押すと送りたい人のところに楽々送れますよ(o^^o)私は神奈川（静岡に近い方です）に住む高1です！これからも小説宜しくお願いします(*^_^*) (2014年8月1日 13時) (レス) id: 14bda2dd5b (このIDを非表示/違反報告)
かななん - ねねこさん、返信遅くなってすみません汗 (2014年8月1日 13時) (レス) id: 6b33507c4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねねこ | 作成日時：2014年5月11日 2時
