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第4話 雨の日の出来事 ページ5

あれから3日後。

「ひゃー、すごい雨だな―」
学校からの帰り道、とてつもない土砂降りだった。
傘をさし、滑らないように気を付けながら歩く。

シャッターが閉まり、誰もいない夕方の商店街を一人で通っていると…
「誰か助けてーーー!」
小さな女の子の声がした。

辺りを見回すけど誰もいない。もう一度耳をすます。
「うわーーーん!おにいちゃーん!」
よく聞くと、木の上から声がする。
誰か木登りしてそのまま降りられなくなってしまったのだろうか。

私は近くの屋根のある建物に鞄を置き、靴を脱いではだしになった後、
木に登り始めた。こう見えて私、木登り名人なんです!

登っていると、白っぽい毛並みの子猫がいた。
「うう…」
!!!まさかこの子が泣いていたの!?
「大丈夫!?今助けに来たよ!」
「!!人間のお姉ちゃん!?」
「怖がらないで!私は君を助けに来ただけ!それ以外に何もしない!」
「…お姉ちゃん、バブの言葉がわかるの?」
「うん。私、ある不思議な猫とお話したことがあるの。君、名前は?」
「シラバブ。みんなはバブって言ってるよ。」

もしかしてこの子もマンカスと同じジェリクルなのかな?

「私はAよ。バブ、今日はずっとひとりでいたの?」
「うん。いつも一緒に遊んでくれるお兄ちゃんがなかなか帰ってこなくて、バブ探しに
 いったの。木に登って探してたら雨が降ってきたの。お兄ちゃん、怒ってるかなあ…」
「大丈夫!バブはお兄さん思いだね!」

私が励ましていると、声が聞こえてきた。
「バブーーーー!シラバブーーーーーーー!」
「!!ジェリーロラムお姉ちゃん!」
走ってくるのはクリーム色の毛並みの雌猫さん。
「はあはあ…バブ!勝手にどこかいっちゃだめでしょ!みんな心配してるのよ!」
「…ごめんなさぁい。」
「反省してるならいいのよ。」
「…あの、貴方は?」
「!!!私の言葉がわかるの!?」
「は、はい。あの、もしかして…ジェリクルキャッツ?」
「あっ!ジェリロお姉ちゃん、もしかしてこの前マンカスお兄ちゃんが言ってた人間の
 女の子ってこの子かもしれないよ!」
「ええ。あなたが怪我をしたマンカスを助けた女の子ね。いろいろとありがとう。
 私はジェリーロラム。ジェリロって呼んでちょうだい。」
「Aです。宜しくね!」

ジェリクルって他にもいたんだ!
こうして私は2匹と握手をした。

第5話 つっぱり猫 ラム・タム・タガー→←第3話 和解



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伊達 光秀 - マンカスとタガーに好意を持たれているなんて...夢主ちゃんが心底羨ましい← (2018年12月17日 22時) (レス) id: 9cccb0eb3e (このIDを非表示/違反報告)
マリお - マンカス大っすきなんでうれしいです^^こうしてキャッツの夢小説に出会えるとはおもってなかったです。 (2014年11月8日 23時) (レス) id: 483dce1d76 (このIDを非表示/違反報告)
かななん(プロフ) - ねねこさん» 有難うございます☆こちらこそ、よろしくお願いします♪ (2014年8月1日 13時) (レス) id: 6b33507c4c (このIDを非表示/違反報告)
ねねこ(プロフ) - かななんさん» いえいえ!レスってところを押すと送りたい人のところに楽々送れますよ(o^^o)私は神奈川(静岡に近い方です)に住む高1です!これからも小説宜しくお願いします(*^_^*) (2014年8月1日 13時) (レス) id: 14bda2dd5b (このIDを非表示/違反報告)
かななん - ねねこさん、返信遅くなってすみません汗 (2014年8月1日 13時) (レス) id: 6b33507c4c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねねこ | 作成日時:2014年5月11日 2時

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