第33話 王子登場 ページ38
学芸会まであと10日
「だいぶ上手くなったな。大したもんだ。」
へへ、ガスさんに褒められた！
「ラストに入るぞ。ミスト、お前の出番だ。」
「はい。」
「王子様って最後しか出て来ないんだね…バブ残念だな。」
「でも存在感は大きいからな。」
ラストの白雪姫が目覚めるシーン。
私は横になって手を組み、ミストが台詞を話す。
「えっ、毒リンゴを食べて倒れた！？なんて可哀想だ。それにしても…
…綺麗なお姫様だ。」
ミスト上手い！と心の中で呟く。
ミストが私の頬を触るのが分かった。
そしてそのまま顔を近づけるものの…。
「ストップ！何かぎこちないな。演技に大事なのは恥を捨てることだ。」
「はっ、はい！」
しかしこの後も何度かミスが続き、OKをもらったのはジェリロ曰く11回目だったらしい。
練習を終えた時、ミストは疲れていた。
「はぁ…。」
「ミスト大丈夫？あのシーンだけでかなり大変そうだね。」
声を掛けてくれたのはジェミマだった。
「うん、僕演技は初めてやるから上手く出来なくて…。」
「そうかな、台詞は大丈夫だと思うけど。問題はアレね…。」
「アレ」とは即ちキスのことだ。
これのせいで先ほど10回もミスをしてしまった。
演技なのは分かってるけど、相手は好きな女の子だ。とても恥ずかしい。
「せっかくAとキス出来るチャンスなのに！上手く出来たらAも惚れちゃうかもよ〜」
「そんな…彼女は鈍感だよ。」
「女はキスに弱いの！あーあ、あたしも好きな男(ひと)にされたいな…。」
「ランパスに？」
「何で知ってるの！？」
「コリコから聞いた。」
「もう！コリコめー！」
そう言うとジェミマはコリコの所へ怒りに行った。
ひとり残った僕は台本を読み直す。
Aにキスをするなんて…。
ほとんどの雄猫には妬かれてしまうんだろうな。
キスするフリすればいいから、なんて彼女は言ってたけど…
せっかくのチャンスなんだ。
10日後には絶対…！
オマケ
カーバ「ねぇマンカス、僕自分の出番が少ない気がする。」
マンカス「お前は最近出て来たばかりだろ。」
カーバ「でもギルは僕より後なのに3話も使ってしかもラッキースケベしてるよ！あ、マンカスもしてるか。」←詳しくは3話、10話を読もう
マンカス「おまっ…///俺は出てはいるがメインが少ないな。」
カーバ「リーダーなのに悲しいね。」
マンカス「やめろ！」
劇のお話が終わったら次はこの2匹をメインにするか…(汗)
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伊達 光秀 - マンカスとタガーに好意を持たれているなんて...夢主ちゃんが心底羨ましい← (2018年12月17日 22時) (
レス) id: 9cccb0eb3e (このIDを非表示/違反報告)
マリお - マンカス大っすきなんでうれしいです＾＾こうしてキャッツの夢小説に出会えるとはおもってなかったです。 (2014年11月8日 23時) (レス) id: 483dce1d76 (このIDを非表示/違反報告)
かななん(プロフ) - ねねこさん» 有難うございます☆こちらこそ、よろしくお願いします♪ (2014年8月1日 13時) (レス) id: 6b33507c4c (このIDを非表示/違反報告)
ねねこ(プロフ) - かななんさん» いえいえ！レスってところを押すと送りたい人のところに楽々送れますよ(o^^o)私は神奈川（静岡に近い方です）に住む高1です！これからも小説宜しくお願いします(*^_^*) (2014年8月1日 13時) (レス) id: 14bda2dd5b (このIDを非表示/違反報告)
かななん - ねねこさん、返信遅くなってすみません汗 (2014年8月1日 13時) (レス) id: 6b33507c4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねねこ | 作成日時：2014年5月11日 2時
