第30話 僕の考え ページ35
僕はゴミ捨て場に着くとタガーが仁王立ちで僕を見つめていた。
「…どうしたの、タガー。」
「お前、駅でAにあったか？」
「うん。男の子と電車に乗って…」
「なんだとぉぉぉぉ！?」
僕が全て言い終わる前にタガーに肩を掴まれてぶんぶん揺らされた。
「やっぱあいつ彼氏がいるんだ！だからあんなにめかしこんで…くそ、デートかよ！」
「タガー、スキンブルが苦しいだろ！」
マンカスが僕とタガーを離してくれた。
「えー！A彼氏いたの！？」
コリコが飛び出し、がくっと肩を落とす。
「みんなどうしたの？」
ミストとカーバがやって来た。
「Aに彼氏がいるんだよ！そんでさっきデートに行きやがった！」
「えっ…」
カーバはかなり驚いていた。
「タガー、露骨に嫉妬心あらわにしてみっともないよ。アラサーのくせに。」
「うるせぇミスト！アラサー言うな！」
いつも通り毒舌だが、ミストも少し苛立っているように見えた。
「でもあいつ17だろ？そろそろ異性と付き合いたいとか思う年頃だろ。」
声がして上を見るとギルががれきに腰掛けていた。
人間嫌いのギルがAの話にのってくるなんて…。
「あ、みんな安心して！ギルとAは友達なんだぜ！」
「おまっ、余計な事を！それに友達になろうって言ったのは向こうだぞ！」
そう言う彼の顔は少し赤い。
「そうだよね、言葉にしてなくても自然にそう思うよね。」
カーバが同情するように言う。
「ギルはそう思ってるの？」
「な、何で俺なんだよ。別にそんなの興味ねぇし。そういうコリコはどうなんだよ。」
「え！？お、俺もそんな事これっぽっちも思ってないぞ！」
…コリコ。ばればれだよ…。
「クソぉ！俺、今からあいつら止めに行く！」
「馬鹿野郎！止めて何になるんだ！」
暴れるタガーをマンカスが抑える。
「…僕は彼女があの男の子といて幸せならそれでいいと思う。」
みんなが僕の方に向く。
「だって今止めに入って2人の楽しい時間を台無しにしてしまったら…僕は例え好きな女性と結ばれなくても彼女が幸せならそれでいい。僕も幸せだよ。」
これが、僕の考えだ。
仕事に戻り数時間後、Aが帰って来た。
「おかえり。デート楽しかった？」
「デート？何のこと？」
「え、だってさっき…」
「ああ、あいつは部活仲間。今日3送会で空手部みんなで集まったの。それにあの人彼女いるし。」
…どうやら勘違いだった様だ。
でもホッとした！
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伊達 光秀 - マンカスとタガーに好意を持たれているなんて...夢主ちゃんが心底羨ましい← (2018年12月17日 22時) (
レス) id: 9cccb0eb3e (このIDを非表示/違反報告)
マリお - マンカス大っすきなんでうれしいです＾＾こうしてキャッツの夢小説に出会えるとはおもってなかったです。 (2014年11月8日 23時) (レス) id: 483dce1d76 (このIDを非表示/違反報告)
かななん(プロフ) - ねねこさん» 有難うございます☆こちらこそ、よろしくお願いします♪ (2014年8月1日 13時) (レス) id: 6b33507c4c (このIDを非表示/違反報告)
ねねこ(プロフ) - かななんさん» いえいえ！レスってところを押すと送りたい人のところに楽々送れますよ(o^^o)私は神奈川（静岡に近い方です）に住む高1です！これからも小説宜しくお願いします(*^_^*) (2014年8月1日 13時) (レス) id: 14bda2dd5b (このIDを非表示/違反報告)
かななん - ねねこさん、返信遅くなってすみません汗 (2014年8月1日 13時) (レス) id: 6b33507c4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねねこ | 作成日時：2014年5月11日 2時
