第17話 初恋だと自覚した三日前のお話 ページ20
くっそぉぉーーー！
カラスを仕留めてマンカス兄貴に自慢しようと思ったのに！
なんだよ！ジェミマのヤツ、邪魔して！
俺がぷりぷりしながら住処に帰っていると、二人の女の子の声。
「そういえば名前、なんていうの？」
「あたし？舞美(まみ)っていうの。A、あたし家ここら辺だから。またね！」
「うん、バイバイ！」
よし！
「おい！ジェミマ！なんで俺の邪魔したんだよ！」
ジェミマははァ〜と溜息をつくと、猫の姿に戻った。
「はっきり言ってね、カラス追いかけて学校行く方があり得ない。迷惑よ！」
「ランパス兄貴は獲物を見つけたら意地でも追いかけろって言ってたのに。」
「えっ、ランパスが？」
「へーん！お前、ランパス兄貴が好きだからって急に態度変えやがって！」
「う、うるさいわね！」
俺はジェミマをからかって、彼女の顔を真っ赤にさせてから走っていった。
しかし角を曲がったその時、ぽかーんとした顔をして突っ立っている人間の女の子と目が合った。
女の子はジェミマと歳が同じくらいで可愛い顔立ちをしていた。
「あっ、ごめん。もしかして今日学校に入ってきた猫？」
俺は焦ったが、知らんぷりして住処に帰ろうとした。
…が。
「ねぇ、お願い！無視しないで！君ジェリクルでしょ⁉︎私ジェリクルの血持ってて、あなた達と話ができるの！」
…えっ？
「これまでにもいろんな猫に会ってるの。初めて会ったのはマンカス。2日前はタントとヴィクに会ったんだから！」
この子、ジェリクルのこと、知ってるの…？
「私、安藤Aっていうの。君、コリコ君だっけ？」
「う、うん。本名はコリコパット。」
「そっか。男の子かぁ。」
…男の子。
この5文字だけで俺は急に恥ずかしくなった。
なんでそんなことをあっさり言えるんだ⁉︎
Aはしゃがむと俺の頭を撫でて来た。
気持ちよくて、ずっと撫でてほしい気持ちになった。
「私今日は用事あるからもう帰らなきゃ。ジェミマやジェリクルのみんなにもよろしくね。」
「ジェミマ知ってるのか？」
「あ、いや、さっき話聞いちゃってさ…。」
ごめん、と苦笑いされてなぜかAが直視できなくなった。
こんなの、初めてだ。
「バイバイ、コリコ。」
満面の笑みでそう言って、Aは行ってしまった。
その夜、俺はずーーっと彼女のことを考えていた。
三日後、俺はある雄猫に彼女のことを話してみた。
そしてそれが俺の初恋だと知った。
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伊達 光秀 - マンカスとタガーに好意を持たれているなんて...夢主ちゃんが心底羨ましい← (2018年12月17日 22時) (
レス) id: 9cccb0eb3e (このIDを非表示/違反報告)
マリお - マンカス大っすきなんでうれしいです＾＾こうしてキャッツの夢小説に出会えるとはおもってなかったです。 (2014年11月8日 23時) (レス) id: 483dce1d76 (このIDを非表示/違反報告)
かななん(プロフ) - ねねこさん» 有難うございます☆こちらこそ、よろしくお願いします♪ (2014年8月1日 13時) (レス) id: 6b33507c4c (このIDを非表示/違反報告)
ねねこ(プロフ) - かななんさん» いえいえ！レスってところを押すと送りたい人のところに楽々送れますよ(o^^o)私は神奈川（静岡に近い方です）に住む高1です！これからも小説宜しくお願いします(*^_^*) (2014年8月1日 13時) (レス) id: 14bda2dd5b (このIDを非表示/違反報告)
かななん - ねねこさん、返信遅くなってすみません汗 (2014年8月1日 13時) (レス) id: 6b33507c4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねねこ | 作成日時：2014年5月11日 2時
