なにわ児童養護施設の日常 (ページ1)

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朝ページ1

ラウールside

僕の家の朝は早い。強制的に6時に起こされる。

ほんとはまだ寝てたいけど、1番上のお兄ちゃんと2番目のお兄ちゃんと一緒に朝ごはんを食べようと思ったら、その時間じゃないと間に合わないから毎朝頑張って起きる。

1階にあるリビングに行ったら、和也お兄ちゃん手作りの朝ごはんが、お弁当と一緒に人数分置かれてる。

和也お兄ちゃんのご飯はほんとに美味しい。

ラ「和也お兄ちゃんおはよう。」

こうやって挨拶したら

和「ラウールおはよう。」

って作業をしてても手を止めて、僕の方を見ながら挨拶してくれるの。優しいんだ。

ラ「ねぇ、他のお兄ちゃんたちは？」

いつもだったら起きてるはずのお兄ちゃん達がいない。どうしたんだろ？

和「高校生組は今日みんな休みやねん。社会人の2人は顔洗いに行ってる。小学生はまだ起きてないねん。」

高校生は休みだって。お兄ちゃん達と遊びたかった。

ラ「僕も休んでお兄ちゃん達と遊びたい」

普段お兄ちゃん達忙しくて遊べないから、今日ぐらい遊びたい。

和「ずっと家おるから。家帰ったら一緒に遊ぼうな？」

和也お兄ちゃんは嘘言わないって知ってるから、大人しく引き下がる。

ラ「絶対だからね!!」

でも念の為に念押ししとく。

和「もちろん。約束やで。」

ラ「うんっ!」

今日は楽しみが3つもできた。

1つ目は、2人のお兄ちゃんと朝ごはんを食べれること。

2つ目は、和也お兄ちゃん特製のお弁当。

3つ目は、高校生のお兄ちゃん達と遊べること。

これで学校も頑張れそう。

なんて思ってたら社会人のお兄ちゃん達がリビングに入ってきた。

中「ラウやん。おはよう。いつも通り早く起きれて偉いな」

そう言って頭を撫でてくれる淳太お兄ちゃん。

ラ「えへへ。だってお兄ちゃん達と朝ごはん食べたいんだもん。」

そう言うと

濱「ラウールはほんまにかわええなぁ。」

って言ってくれる崇裕お兄ちゃん。

2人もとっても優しいの。

ラ「えへへ。ありがとう、、！」

朝からたくさん幸せな気分になれた。

だからなのかな。朝ごはんがいつもより美味しく感じた。