検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:152,621 hit

*39* ページ39

ユキが全てを言い終わる頃には



3人とも泣いていた



気がつけば教室内に限らず




廊下からも傍観者がいた




その傍観者達に混ざって




後ろの方に最近ユキと仲の良い




カッコいい先輩達が見えた




先輩達はユキと目があうとニコッとして頷いた




少し嫉妬しながらも




この人たちならユキを守ってくれる。




そう思った









ユキは改めて僕たちに向き直った




サラは隣で笑っていた




笑っているサラの笑顔は




今までの嫌味たっぷりの作り笑顔ではなく




自然な顔で微笑んでいた




まるで卒業式で子供を送る、親のように








ユキの頭の上にハテナマークが浮かぶ




いつの間にかユキの涙は引っ込んでいた









それとは裏腹に




僕たちの涙は




止まる事を知らないかのように流れ続ける




だって



サラの笑顔の理由を知っているから














そして



次のサラの言葉で



全てが終わるんだ



ユキに本当のことを言う時が来たんだ


















SR「もう大丈夫そうね





















































グクとテテがいなくても



























































ユキは生きていけるよね?」


























サラの大きな瞳から




一粒の涙がこぼれた




その涙は、とても美しかった



























































ユキの運命の歯車は



いつから



どこから



狂い始めていたのだろうか













それは思った以上に



前のことだった










グクとテヒョンはユキの誕生日プレゼントを買った帰りに



交通事故に遭っていた



彼らは自分たちの未練



自分たちがいなくてもユキが前向きに生きていけるように



わざとユキに色々なことをした



彼らはやりたくてやったんじゃない



彼らは彼らなりに苦しんでいた












*40*→←*38*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (251 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
875人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆずき(プロフ) - 本当に最高でした。 (2022年7月23日 21時) (レス) id: 2a9ae59ee6 (このIDを非表示/違反報告)
くる(プロフ) - 久しぶりにめっちゃ泣きました 続きが見ていたいです! (2020年6月2日 9時) (レス) id: 26ef12c15f (このIDを非表示/違反報告)
YGfamily_Kokoro - 生きている限り必ずしも終わりは訪れるもの、でもそれがいつ来るか何て誰にも分からないこそ今を精一杯に生きて人生の終わりに“幸せだった”と思えるように私もこれからの人生を生きていきたいと思いました。素晴らしい作品をありがとうございました! (2019年2月20日 0時) (レス) id: 5a0264ec65 (このIDを非表示/違反報告)
YGfamily_Kokoro - いつも通りな日こそ幸せなことはないということ、当たり前な日々が永遠に続くとは限らないからこそ今を大切に生きていかなければいけないということを学ぶことができた作品でした。 (2019年2月20日 0時) (レス) id: 5a0264ec65 (このIDを非表示/違反報告)
cooky - 最初、涙目になりながら前編を読んでいて後編をみて、まだ半分しかみてなかったのに号泣しました。 本当に、素晴らしい作品でした(T∀T) (2019年2月12日 19時) (レス) id: 13ad5ea90e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:マリー | 作成日時:2017年10月20日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。