【魔主役】変人チートお嬢様には敵わない No.2 (ページ7)

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人がゾロゾロと集まってきたとき、見覚えのあるオレンジ色のニット帽が見えた。

『おっしゃお』
sha「ダイリも同じクラスか‼」
『なんじゃ"も"とは…』

シャオロンはドアを指差した。

sha「大先生と、トントン今トイレ行っとるけど、同じクラスやぞ」
『マジかい神引きじゃん』

シャオロンがせやな～と相づちをとってからダイリを見た。
sha「んで、ダイリはなにをしとるん？」
『は？ただのオタクは人見知りの為他人と話せないことを馬鹿にしているんですね。
ああ、そうしてあなたも私に一人になって仕舞えばいいと思っているのでしょう？
聞かなくてもわかりました。私はこうやってやる気を無くすことによってソシャゲのガチャを
買う気力が無くなってしまいました。もしかしたら私はSSRを出せたいたのかもしれない。
その確率をあなたがゼロにしてしまったわけです。もういいんです。謝ったってもう私のガチャは帰ってこないのだから。それでは。』
sha「ヒス構文やめいや途中から話し変わっとるし…」
『あ"～しゃっべったら喉乾いた。どうしてくれる…』
sha「ザマァ」
『は？』
sha「えっ」
『ん』

ダイリはこのまま会話が続かなそうだと思い、ス魔ホを取り出した。

sha「えっ…コワァ」
シャオロンははそう呟くと、適当な席に座った。

ズン

パッと後ろを振り向くとシャオロンが机の上に足を置きながら座った。
(うっっっっっっわ……)

シャオロンからは目を離し、他人ですよアピールをしながらス魔ホに目を落とした。
ダラダラとス魔ホの画面を眺めていると、いろんな人の雑談が聞こえてきた。

「ねぇ、きいた?このクラスにさ…[問題児クラス行き確実]って言われた悪魔と [問題児クラスになるのを断った前代未聞]のヤベー悪魔がいるんだって…‼」

ダイリはス魔ホを触る手を止めた。
(…俺やんっていうか普通に個人情報じゃなかろうか？確かに言うなとは言ってないけど⁉)

sha「ーーー！」

何やらシャオロンが得意げに話している声が聞こえた。
しかし微かに聞こえない。

「仲間にも…しない…狂で」
sha「せや…？」
「人呼んで"這い寄る脅威(カオスクリーパー)"‼」

(あっ…もう一人の問題児クラス予備軍の方かな…ヤベー奴やん)
ダイリはそっと腰についているポシェットに手をついた。

『あっ』
(這い寄る脅威っぽい気配発見したぜよ)

パチッ
ポシェットのボタンを弾いた。

(…え待ってこいつ爆弾持っt)
カッ