【魔主役】変人チートお嬢様には敵わない No.2 (ページ6)

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第6話 37. ページ6

悪魔学校に入学した生徒たちは

最初のオリエンテーションの期間や使い魔召喚の授業を経て、

性格態度や悪魔としての基礎能力を教師陣によりジャッチされる。

そして

そこまでの評価を踏まえた上でーー

正式にクラス分けが発表されるのである‼

…

『サリバン先生…どうにかなりませんか？』
sa「そんなこと言われてもなー…ダイリちゃんの成績や家計能力を見るに
問題児(アブノーマル)クラスがぴったりだと思うんだけどなぁ～…。入間くんもいるし…」

ダイリが手を合わせた。

『そこをなんとか…‼』
sa「それより問題児クラスに入りたがらないなんて…ますます入れたい…」
『う"うぅぅ…』

sa「家計能力使えいいんじゃない？」
『そんな卑怯(・・)なことはしたくないです』
sa「家計能力を卑怯なんて言ってはいけないよ？」
『…はい』

sa「はぁ…わかったよ。しょうがないなあ…」
サリバンはそうやって困ったように微笑んだ。

…

(そうは言ってもなぁー…どうなるんか)

ダイリはクラスが掲示されているところに向かって足を進めていた。

ザワザワ

そこは沢山の人で賑わっていた。

ふと目をやると目を輝かせているシャオロンがいた。
(問題児クラスのことでも聞いたんかな…)

『…おしっ』

ダイリは恐る恐る掲示板を見た。

1-D

………
………
…………
……
………
……

ダイリ

…

『‼』
ダイリは手を強く握った。

(…よかったぁ～)

腰が抜けたようにヘロヘロとかでに寄りかかった。
(苗字がないのは不自然だけどまだよかったぁ～理事長さん…最後まで疑っててごめんなさいっ)

今にも叫びそうになったが、かろうじて抑えた。

『もう行こっ！おしっ』
ダイリは新しい教室へと弾むような足取りで向かった。

1-Dという札がドアの上にかかっている。

(ここさね…)

ダイリはゆっくりとドアを開けた。

平坦な机が四列ほどあるなんてことない教室。
数人しかいないがこちらに気がつくと挨拶をしてくれた。

「おはよー初めましてかな？」
『んぁせやね。ダイリって言います』
「よろしくー」

手を軽くひらひらと振りながら思った。
(食堂のときにいたやつらじゃなくてよかったぁぁ！)

胸を撫でおろしながら適当な席に着いた。