あと3分…

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化粧室から戻ると
会計まで済ませてくれた山田が立っていた




「帰るよ！今日は俺の奢り…
てか…どこ直したの？あっごめん元々かw」




そうやって態と悪態をついて和ませてくれる
山田も私にとって大事な人だなと改めて思った




その後､駅まで送ってくれた山田は
愛する奥さんの待つマンションへ帰って行った









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1人ぼっちの下りホーム…




気づくと､いつものあの時間…




線路の向こうに､もちろん有岡は居ない…




小箱から出して付けてみる…




オリーブリーフのハートのピアス…




有岡が似合うと思うって言ってくれた…




本当に似合ってるかな…




線路の向こう…居ない彼に聞いてみた




「有岡…どぅ？…に…あ…ぅ……」




答えなんて返ってくるわけないのに…




止まったはずの涙がまた溢れてくる









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「こっち向いてくれないと…分かんないな」









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聞こえるはずの無い声に振り返る









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そこには









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会いたくて会いたくて
会いたくて仕方なかった…









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「………な……なん…で………いんの…よ…」









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「あぁ〜あれ…そう…引越しの準備とか？









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ごめん…嘘…









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お前に会いに来た…









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ずっと…









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ずっと会いたかった…」









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