君は何を思う３ (ページ48)

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１４６話～大伍side～ページ48

岳｢大伍くん｣

練習が終わってロッカールームに戻る時、珍しく岳が話し掛けてきた。
汗だくで走ってくる姿もカッコいいとか、どんだけイケメンなんだよお前。

大｢何？｣

岳｢Aコーチの入院してる病院ってどこかわかります？｣

大｢いや？何、お見舞い行くの？｣

岳｢んー、どうかな｣

大｢なんだよそれ(笑)｣

岳｢や、もし大伍君がお見舞いに行くなら、頼みがあって｣

大｢頼み？何？｣

岳｢…いや、場所知らないならいいや｣

なんだよその含みをもたせた言い方。
気になんじゃん。

大｢入院先なら本人に聞けばいいじゃん｣

岳｢や、そこまでしなくてもいいから｣

大｢たぶん暇してるからすぐ返事くると思うけど｣

ちょうどロッカールームに着いて、自分のスマホを取りだしてAコーチにLINEを送った。

≪生きてる？≫

岳｢ちょ、大伍くん、その言い方失礼(笑)｣

大｢大丈夫だって｣

すると予想通り、すぐにメッセージが返ってきた。

≪生きてない≫

大｢元気そう(笑)｣

岳｢冗談にノッてくる元気はあるんだ(笑)｣

≪暇なんでしょ？≫

≪ご名答。早く帰りたい≫

≪もう少し我慢しなさい。ところでどこに入院してんの？≫

≪〇〇総合病院。あ、来なくていいからね！？≫

≪なんで？≫

≪インフル流行ってきてるし、変なバイキンもらってチャンピオンシップに影響出たらヤバイでしょ！≫

≪大丈夫だって≫

≪よく体調崩すヤツが何言ってんの。説得力ゼロ！とにかく来んな！≫

大｢だってさ(笑)｣

岳｢俺は行かないですよ。風邪ひきたくないし。大伍くん行きたかったら行って来たら？｣

大｢考えとく｣

俺の頼み事は聞かなかったことにして、と言って岳はロッカールームを出て行った。

Aコーチには、行くとも言ってないのに来るなって先に釘を刺されたよ(笑)

さて。
どーすっかね。