君は何を思う３ (ページ31)

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１２９話ページ31

｢……｣

ぎこちない雰囲気だった大伍とも仲直り(？)して、明るい気持ちで帰宅した矢先。

自宅ポストに入っていた一通の封筒を見て、固まった。

『この男と付き合ってるの？』

そう書かれたメモと、一枚の写真。
写真には、私と大伍が写っている。私が身に着けているものからして、今日の練習終わりの時の。
片づけをしながら、菜緒子さんの話をしていた時っぽい。

｢なにこれ……｣

さらにその写真の裏には、『こいつが好き？』と丁寧な字で書かれていた。

ちょっと前に、私が1人で写った写真が同じように封筒に入れてポストに入っている時があった。
最近は何も無かったから忘れてた……。

なんか怖いな。

まさか本当にストーカー……？

だとしたら誰が……？

―――――――――

優｢ゴチでーす｣

健｢いただきます｣

大｢人から奢ってもらう飯は美味いわ｣

｢今日だけだからね！｣

たまに行く選手との食事。
今日は優磨と大伍と健斗、それに私の4人。

本当は大伍と折半で奢るはずだったのに、まさかの大伍が財布を忘れるという……。
結局、私一人で全員分奢ることに。

わざと忘れたでしょ！と大伍を責めたてれば、俺がそんな男に見える？と飄々とした態度。

心外だなー、傷ついちゃった、なんてショックを受けてるフリをする大伍に言い返す気にもならなくて責めるのをやめた。

ご飯はおいしく食べたいしね。

｢俺が半分出しましょうか？｣と気遣ってくれた健斗の言葉に救われたよ……。なんていい子なんだ。