検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:55,889 hit

57話 ページ8

優「Aコーチ、俺らメシ行くんですけど一緒にどうですか?」


帰り支度をしてオフィスを出ると、取材で居残りをしていた優磨と駐車場で会った。
健斗も一緒か。


「私が行ってもいいの?」

優「もちろんですよ。俺らもっとAコーチとコミュニケーションとりたいなって思ってたし、健斗に至っては今年加入したばっかで、Aコーチは同期みたいなもんだし」

「そっか……いいよ!ちょうど今日は外食にしようかなって思ってたの」

優「交渉成立っすね。じゃあ行きましょ」


1人飯の予定が思わぬ誘いで3人に。
ワイワイしながら食べるのは好きだし、2人ともっと話したいって思ってたから楽しみ!


−−−−−−−−

3人で来たのは優磨お気に入りだという定食屋さん。

ここのサバ味噌定食が美味しいんすよ、という優磨の薦めで、みんなでサバ味噌定食。
サバの身は厚くて柔らかいし、味も優磨が薦めるだけあってとっても美味しい。
ご飯何杯でもいけちゃうね、なんて言いながら夢中で食べた。

健斗とは、鹿島のサッカーはどう?とかお兄ちゃんもプロなんでしょ?なんて話をして。
一つ一つ丁寧に答えてくれるところは、とっても好感が持てる子だった。
ちょっと照れたときに見せる笑顔が、すっごく可愛くて。
下に兄弟がいない私は、こんな弟が欲しかったなーなんて心の中で思ってた。




「今日は誘ってくれてありがとう。いろいろ話ができて楽しかったよ」

優「俺も楽しかったです。また明日から頑張ります」

健「お疲れ様でした」


店の前で2人と別れて、自宅近くのコンビニまで車を走らせる。
明日の朝ご飯用にヨーグルトでも買っておこう、なんて思いながら店内に入った。


「あ、」


入り口を入ってすぐ。
化粧品売り場を物色する大伍と……一人の女性。

私の声に気づいた大伍も、「あ、」と一言発してバツが悪そうに視線を泳がせる。


あー、分かった。
この人が菜緒子さんだ。

元カノと一緒?ってことは、ヨリ戻したのかな?

それなら邪魔しちゃいけないよねー、と思って、それ以上は声を掛けないで大伍の横を通り過ぎた。


いや、通り過ぎようとした。

けれど、大伍の方から声を掛けてきた。


大「今帰り?今日早かったんじゃないっけ?」

「え、ああ、うん!早かったよ?優磨と健斗とね、ご飯食べに行ったの!それで、その帰りなの!」


まさか話し掛けられるなんて思ってなくて、思いっきり挙動不審になってしまった。

58話→←56話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
91人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

タカゆき - 再開楽しみにしています。ご自愛下さい (2018年3月29日 23時) (レス) id: c542140ed6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:彩女 | 作成日時:2017年7月31日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。