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91話〜聖真〜 ページ42

聖「Aコーチ」

「おー。どうしたの?自主練のお誘い?」


練習が終わって、ミーティングルームに向かおうとしていたAコーチに声を掛けた。
左脇にパソコンと資料らしきものを抱えたAコーチが、振り向きざまにそんな事を言って「今日はハードだったから居残りはナシだよ。私もまだ怪我治ってないし」なんて言うから、俺まだ何も言ってないのに、と苦笑い。


聖「違うよ(笑)」

「じゃあ、なあに?」

聖「明日、練習が終わったら一緒にメシ行きません?」

「私と?なんでまた」


大伍君や優磨あたりとはたまに行ってるみたいだけどね。
俺から誘うのは初めてだから、Aコーチはビックリした様子で目を見開いた。


聖「まあ。いろいろね。俺おごりますから。どうです?」

「うーん……。明日は練習のあともクラハで仕事だよ。無理だよ」

聖「Aコーチの仕事が終わってからでいいです」

「2人はまずいんじゃない?」


Aコーチ、結構頭硬いんだね(笑)
真面目かよ、なんてツッコんだら、日本代表みたいに「長谷部か!」とか返してくれるかな?


聖「大丈夫。源も一緒なんで」

「そう……。そこまで誘ってくれるなら行こうかな」

聖「やった!じゃあ、電話番号とかライン教えてもらえます?終わったら連絡ください」


そう言ってポケットからスマホを取りだして、AコーチのラインのIDを登録する。
Aコーチも同じように俺のラインを登録して、友達リストに1件、名前が増えた。


「ラインはオッケーだね。電話番号はね、えーと、080……」

聖「OK。じゃ、ワンコールするから俺のも入れといてください」


電話帳に名前と番号を登録して、Aコーチの番号をタップしようとした時、Aコーチのスマホから着信音が流れた。


「ごめん、電話だ」

聖「あ、どうぞ。出てください」


ちょっとごめんね、と背を向けて電話に出たAコーチの後ろ姿をボーッと眺める。
話し方からして、誰か親しい友達みたい。


「え?……うそだあ。ずっと前に大伍に返したじゃない」

聖「!」


電話、大伍君からだったんだ。
随分楽しそうだけど、そんなに親しい仲だったっけ?

ていうか、今、Aコーチは俺と話してたのに。
まだ電話終わらないのかな?


特にすることも無くて手持無沙汰にしていると、「ごめんごめん」とAコーチが戻ってきた。

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タカゆき - 再開楽しみにしています。ご自愛下さい (2018年3月29日 23時) (レス) id: c542140ed6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彩女 | 作成日時:2017年7月31日 23時

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