君は何を思う (ページ45)

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４４話ページ45

着替えを済ませて残っていた仕事を手早く片付けて、夢生が言っていたアントラーズカフェにやってきた。

夢｢あ、ほんまに来た｣

｢来てって言ったの夢生でしょ(笑)｣

夢｢座って。いけぴーのぶんもカレー頼んでおいたから｣

｢ねえ、私にお昼ご飯を選ぶ権利はないの(笑)｣

夢｢同じ釜の飯がなんちゃらー言うやろ？これから一緒にやってくんやし、いけぴーと俺は仲良しにならな｣

｢夢生とだけ特別仲良くしようとはおもってないんだけど｣

夢｢冷たー(笑)まあいいや｣

｢ここまで自由な男だとは思わなかったよ(笑)｣

夢生が頼んでおいたと言うカレーを食べながら、初対面のインパクトと予想以上の自由さに呆れつつ、でもおかしくて笑ってしまう。
しょうがないなあ、って。
なんか、愛されキャラなのが分かった気がするよ。

こんなおちゃらけた夢生でも、サッカーの話になるとすごく真剣で熱くなる。
まるで授業で分からなかった問題を聞きに来た子供みたいな感じ。

って。２７歳の男に失礼か。

でもそう思うくらい、まっすぐで、サッカーの事を一番に考えてるって伝わってきた。

夢｢ね、あとで練習付き合ってくれん？｣

｢え、これから？｣

夢｢そ。飯食って一休みしたら｣

｢あんまり練習しすぎても体に負担掛かるよ？｣

夢｢そんなガッツリやないから。ちょっとだけ付き合って？｣

｢んー、ちょっとだけだよ？｣

夢｢よっしゃ！｣

熱いサッカー談義でうずうずしてきたのかな。
３０分という条件で、夢生の自主練に付き合うことになった。