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グワっとパウリーが振り返り、顔は鬼の形相である。そこでやっと自分が、思った言葉をそのまま口走っていることに気がついた。片手で口を押さえるも時すでに遅し。
「”あ”じゃねェよッ！」
いや、まぁ……
『正確には”ハレンチ病”ですけど、いうて変わらないか』
「変わるわボケェッ！」
『！？』
疲れているせいか言葉のブレーキが利かず、出まくっている。
両手で口を押さえるもこれまた時すでに”お寿司”、なんていってる場合じゃない。てか変わるんだ。
「なにも違わんじゃろう、常にアレルギー並みの反応をして、よくまぁぶっ倒れないもんじゃと日々感心する程には頻繁に起こしておるぞ」
もはや本当に病通り越して発作なんじゃないか？と呆れた視線をパウリーに向ければ「うるせェっ！」とカクにつかみかかった。
なるほど、"病"扱いだけはされたくないってことか＿＿＿…じゃなくて！
チャンス到来、退散しなければ。
「ま、ワシには関係ないことじゃが」
「カク、てめェ……」
ギリギリと胸倉を掴み上げるパウリーを横目に、視界の端で今にもこの場から離れようとしているAを見て口角が上がる。
助け舟を出してやったというのに、透かした根性じゃわい。
…そう易々とワシから逃げられると思うなよぉ
「そもそもの原因はAじゃろう。それに、このままブルーノんとこに行くんじゃったら、さっさとAを捕まえた方が効率がいいとは思わんか？」
背を向けて走り出す直前に背後からかなり大きめのゴングを鳴った。
「あァ？あ〜……確かにそうだな。よし、」
”よし”じゃねぇえええ！！！
カバンを抱えなおし、急いで走り出した＿＿
……はずだった。
柔らかい何かが顔を包んだと思ったら頭上から「あら、」と。
「カリファッ！てめェまた不埒な恰好を！」
「まあ落ち着いてパウリー」
「落ち着かんかパウリー」
「落ち着いていられるかっ！」
「これじゃあAに”病”といわれても仕方ないわい」
「まだいうかっ」
「それより」
「おい！」
「生きとるかA」
私は無言のまま、ゆっくりカリファさんから離れ、「ごめんなさいね、A。大丈夫？」と心配の声をかけられるが、顔を両手で覆うなりか細い声で『……ありがとう、ございました』と頭を下げていた。
私の思考回路も、大分この世界に感化されているようだ。
''初日を過ごしてみた''
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ココ丸(プロフ) - めちゃ面白いです！！気長に待たせていただきます！神出鬼没な気分屋さんとおっしゃっていらっしゃる作者の◯様、めっちゃ気持ちわかります。結構うっかり更新してなかったりが続くと神出鬼没とかしますもんね！更新お待ちしてます！ (2022年10月3日 23時) (
レス) @page27 id: 172967c611 (このIDを非表示/違反報告)
秋赤音 - おもしろいです、気長に待つのでぜひ続きがみたいです (2022年6月12日 16時) (レス) @page27 id: 989b74c052 (このIDを非表示/違反報告)
〇 - 数あるコメント有難うございます。大変嬉しいです。既に占ツクをご卒業された方もいらっしゃるかと思いますがこんな感じで神出鬼没な気分屋です。どうぞ、これからもよろしくお願い致します！ (2022年3月28日 20時) (レス) id: 4a9f9a099f (このIDを非表示/違反報告)
秋冬(プロフ) - とても面白い小説ですね！更新されることを願っています…。 (2021年11月16日 17時) (レス) @page23 id: 1ebc893394 (このIDを非表示/違反報告)
今日もなっつん(プロフ) - 今更この小説と出会ったのですが良すぎてとても感動してます…！！！更新楽しみに待ってます…！！！ (2021年5月30日 4時) (レス) id: e1e43fb0cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Marubox | 作成日時：2018年12月29日 8時
