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角を曲がって、もう大丈夫だろうか…
キョロキョロ…と辺りを確認して、一気にはぁああああと息を吐き出した。
がくｯ…とその場に膝をついて私は肩の荷を下ろす。
よかったァァｯ
『では、ルッチさん。タメ口での会話は少し戸惑いを感じてしまいますので…』とか私の脳内の敬語を引き出そうとしたがなんとかｯなんとか、オブラートに出来たようだｯ!!!!
ミッションコンプリートｯ!!
足はガクガクとしているが生きているｯ
生きているって素晴らしいぃいいいい
なんて、ひとり舞い上がっているとお腹がｸﾞｩ……と、鳴った。
そういや、ルッチの恐怖で空っぽの胃さえも抑え込めるなんて凄い。
はぁー、お腹空いたなんて呟きながら地面を見ると誰かの影があると思ったら
「…ｯｸｸｸｸ、わはははは！」
笑われた。
「傑作じゃ！ルッチに、ルッチに会って…ｸｸｸｸ…わはははははは！ダメじゃｯ耐えきれん！」
お腹を抱えてヒーヒー笑ってるカクさんを私は顔を赤くしながら、じとり…と睨んだ。
いっその事、穴があったらもう地面と一体化してめり込みたい。
「は、腹痛ｯｸｸｸｸ…」
『……ご愁傷さまです、じゃ「これこれ、待たんか」
バックを持って立ち去ろうとしたら、腕を掴まれた。
『なんです(ｷｭﾙﾙﾙ…(か…』
「…」
『…』
「…飯に行こうと誘いに来たんじゃ」
『…』
「…」
『…』
「…」
『…』
「…」
『……笑いたいなら笑ってどうぞ』
「…いや、耐えてみせるわい」
耐えてるんかい、てことは内心笑ってるのかよ。
「それより、何が食べたいのか聞きたいんじゃが」
『…別に何でも大丈夫ですよ』
正直、これ以上迷惑だとかかけたくないが仕方が無い。腹が減っては戦は出来ぬ…もしくは、腹が減ったら食うんだ、と何処ぞの麦わら帽子は言っていた。
食べることに罪わない筈だ、うん。
「なら、水水肉を食べにでも行くかの」
水水肉、だと！
是非とも食べてみたい…、だってあんなにほっぺが落ちる程の代物の肉なんて現実だと私達学生は滅多にお目にかかれない。それ相応の額がついている。
「とりあえず、行くかの！」
『はい！行きましょ(ｷﾞｭﾙﾙ…(う……』
「ﾌﾞｸｯ…………」
口を抑えて笑いを堪えようとするカクに対してまたしても、地面にめり込みたくなった。
next…〇
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ココ丸(プロフ) - めちゃ面白いです！！気長に待たせていただきます！神出鬼没な気分屋さんとおっしゃっていらっしゃる作者の◯様、めっちゃ気持ちわかります。結構うっかり更新してなかったりが続くと神出鬼没とかしますもんね！更新お待ちしてます！ (2022年10月3日 23時) (
レス) @page27 id: 172967c611 (このIDを非表示/違反報告)
秋赤音 - おもしろいです、気長に待つのでぜひ続きがみたいです (2022年6月12日 16時) (レス) @page27 id: 989b74c052 (このIDを非表示/違反報告)
〇 - 数あるコメント有難うございます。大変嬉しいです。既に占ツクをご卒業された方もいらっしゃるかと思いますがこんな感じで神出鬼没な気分屋です。どうぞ、これからもよろしくお願い致します！ (2022年3月28日 20時) (レス) id: 4a9f9a099f (このIDを非表示/違反報告)
秋冬(プロフ) - とても面白い小説ですね！更新されることを願っています…。 (2021年11月16日 17時) (レス) @page23 id: 1ebc893394 (このIDを非表示/違反報告)
今日もなっつん(プロフ) - 今更この小説と出会ったのですが良すぎてとても感動してます…！！！更新楽しみに待ってます…！！！ (2021年5月30日 4時) (レス) id: e1e43fb0cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Marubox | 作成日時：2018年12月29日 8時
