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こんなとこって‥。
私が、退屈そうにしてたから‥。
いのちゃんのせいじゃないのに。
私が、卑屈で、社交的じゃないだけなのに。
せっかく誘ってくれたいのちゃんに、
こんな悲しそうな顔をさせて‥。
『全然!いい天気だし、良かったよね。普段こういうところ来ないから、自然を感じられて気持ちいいよ』
精一杯の笑顔でそう言うと、
いのちゃんは、視線をまた川辺へと向けた。
伊野尾「ちょっと待ってて!」
すると、急に川の方へと走り出したいのちゃん。
有岡に何か話すと、
有岡に巻き付いてた女の子の腕をとった。
『あ‥』
いのちゃんと話しながら、
こっちを見て、私を確認した有岡は、
女の子から解放された右腕で、
ブンブンと全力で手を振ったあと、
一気に、こっちに向かって走り出す。
少し濡れた髪が、太陽に反射してキレイ。
そして、それにも負けないほどキラキラした、有岡の笑顔。
有岡「わりー」
『ほんとだよ』
有岡が、私のところへ来てくれたことが、こんなにも嬉しい。
『一緒にいてくれるって言ったくせに、嘘つき』
有岡「俺がいなくて泣いちゃった?」
『泣いてないわ』
いつも余裕がない私と、
いつも余裕たっぷりな有岡。
あー、なんかやだな。
ブレーキ、
どっか行っちゃった。
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mika(プロフ) - べーちゃんさん» コメ返遅くなってごめんなさい。移行後もどうぞよろしくお願いします。できるだけ毎日がんばりますねー! (2018年6月2日 8時) (レス) id: b0866ddde2 (このIDを非表示/違反報告)
べーちゃん(プロフ) - 2人が楽しそうに遊びましたね!日焼けドンマイ、主人公ちゃん!!毎日(?)の更新、楽しみにしています!!(^。^) (2018年5月30日 23時) (レス) id: 0bf64f6267 (このIDを非表示/違反報告)
mika(プロフ) - べーちゃんさん» べーちゃんさん、コメントありがとうございます!まさかコメントをいただけるなんて!嬉しいです。ビックリです。そして、とっても励みになります!ここからもっと二人が近づいていく予定なので、楽しんでもらえればうれしいです。 (2018年5月21日 17時) (レス) id: b0866ddde2 (このIDを非表示/違反報告)
べーちゃん(プロフ) - 主人公と有岡くんの関係が面白いです!笑 二人の会話を読むのは楽しいです。これからはどうなるか気になります(*´∀`)♪ (2018年5月21日 15時) (レス) id: 0bf64f6267 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mika | 作成日時:2018年5月13日 13時