無限の語彙力 ページ5
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「じゃあさっそく今日から頼むわ」
「おっす!」
それにしてもカメラ持ってきてないから
写真はまた今度だなぁ…
「…てか自分、紙とか持ってへんけどいけるん?」
「先輩、私を誰だと思ってるんですか?
…紙がなくてもペンがなくても
私の中にある無限の語彙力さえあれば
言葉は紡げます!」
「…そうや…
「!!!!見ました!?先輩!今!ズドンって!ドガんって!あああ腹チラ!!!!」
…無限の語彙力どこいったん」
「食べちゃいました!」
「ほんまアホやな」
「酷い!」
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そんなこんなで私の無限の語彙力が亡くなった後私の紹介をしてもらったんだけど
みんな揃っていうことは…、
「「新聞部なんてあったんやな」」
ですよね!!知ってました!!
そっちの方が色々好都合ではあるけどね(意味深)
帰ろうとしたら宮ツインズに(というか侑くん)に捕まり、方向が一緒なそうで送ってくれるそう、優しいね!
「てか、Aちゃんって北さんとどういう関係?」
いつの間にやら私をちゃん付けで呼んでいた、スパダリ2号の侑くん。
「委員会の先輩後輩?
ちなみに出会いは半裸だよ!」
そういって私は北先輩との出会いを
「え、半裸?」と言っている宮ツインズに話し始めた。
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____高1春
つい最近、神奈川から兵庫へ引っ越してきた。
私は今日から通うことになる稲荷崎高校の文字を見て胸を高鳴らせる。
「(とか言ってたのが1週間前…)」
中学の頃も入っていた新聞部に入部したものの、
3年生の先輩は幽霊部員。
この間初めての新聞を書いた。
ここ稲荷崎高校はバレー部が盛んだと聞いたので部活特集を組んだら割と反響があった。
そして今日は初めての委員会
ちなみに図書委員会である。
顔と合わないね!と言われたのは記憶に新しい。
「図書室は…ここか」
もうペアの先輩来てたらどうしよ…と恐れつつ扉を開けると、
「…」
「……えっ」
一瞬で扉を閉めた。
友だちに「A運動神経なさすぎて笑えん」と真顔で言われたのを思い出す。
いやいや、そうじゃなくて、
半裸のイケメンがいた…?
「ここは楽園か…?」
何を隠そう私は筋肉フェチ腹チラ大好物!
ふと、明日の新聞の《今日のひとこと》が思い浮かんだ。
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稲荷崎高校、図書室、楽園
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神奈川県って存在薄くね?神奈川県より - え?神奈川出てきた←どうでもいい。とても面白いです!!! (2020年4月15日 23時) (レス) id: 2ec1bda221 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - 稲荷崎大好きなので本当嬉しいです!続編楽しみにしてます!頑張ってください! (2017年11月6日 18時) (レス) id: 201cb430bd (このIDを非表示/違反報告)
信玄餅 - とても面白いです!再新頑張ってください! (2017年11月5日 7時) (レス) id: 9568b3a389 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいぽー - 作成初日から見てます!北さん寄りの作品ってほとんどないので、とても楽しく読ませてもらってます! (2017年11月5日 7時) (レス) id: 3d8e797fe5 (このIDを非表示/違反報告)
デミオム - 面白いです!北さん、好きです!頑張ってください! (2017年10月29日 21時) (レス) id: 3ff618a48c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:立花 | 作成日時:2017年10月28日 15時