【ハイキュー!!】花巻貴大絶賛初恋中

初恋 ページ16

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「マッキー」

「ん？」




「すき」



Aのまぁるい目が俺を見つめる。



「……え？」



今聞こえた言葉は幻聴だろうか

そうでないことを願いたい。


「だから！すき！」

「ずっとずっとマッキーがすきなの！もう友だちじゃやだ！私はマッキーの特別になりた…っ」


Aが堰を切ったように話し出す。

無意識に彼女を抱き寄せる。

俺の心臓は今日1、いや、バレーの試合前よりドキドキしてるかも。



「……ちょっとタンマ」



腕の中にいる彼女は顔を真っ赤にしてじっとしてい
る。

そんな姿でさえ愛おしくて、


「…マッキー…？」

「…俺もすき」

「え……」

「…俺も、すきだよ。俺の隣にいてほしい。

俺の隣で笑っててほしい。たまには泣いてもいいよ。そのぶん俺が笑わせるから。

これからずっと俺の隣はお前がいいし、
お前の隣も…俺がいい。」

「…」

「きっと、嫉妬とかすげぇすると思う。

きっと、めんどくさいって思われたりすると思う。

きっと、たくさん喧嘩すると思う。

でも、それも全部Aがいい」



「…だから、俺と付き合ってください」


３年間ずっと胸の中に秘めていた気持ちを
言葉にする。

俺の腕の中のAは俺の顔をじっと見つめていてドクンドクンと今になって心臓は動き出す。

少しの沈黙

きっと5秒とか10秒くらいのはずなのに

俺にとっては１時間くらいに思えた。



ふとAの瞳から涙がこぼれた。



「…っずるいよ…」

「…」

「…なんでそんなかっこいいの…！！」

「…え」

「私でよければ、なんて言わないよ。

マッキーの隣は私だもん！」


そういって、涙でぐしゃぐしゃな顔で笑う。


「ははっ、お前らしいな」

「へへ…」



２人で微笑み合う。



「ていうかマッキーいつまでギュってしてるの…恥ずかしい…」


さっきまでの雰囲気はどこへやら

顔を赤らめて離れようとするA


「もう付き合ってんだからいいだろ？てかそんな顔しても可愛いだけだから」

「！ちょ、無理！反則！心臓いたい！」

「…こっちこそ反則なんですケド」



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