【d!】神様の事情【zm】 (ページ6)

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よんわ『暇だ寝よう』ページ6

byA

ゾムくんはこれで満足したようで、私を連れて玄関まで歩く

恋人繋ぎはそのままで

『あ、ごめん。鍵忘れた』

zm「ヘーキヘーキ」

ニカッ、と笑ってポケットから鍵を取り出す

・・・は

『な、なにそれ！』

zm「この家の合鍵やん」

『おまわりさーん、コイツですよ！』

zm「いや好きな子の家の合鍵持ってるのは普通やろ」

『出たヤンデレポイント！』

やっぱ病んでんじゃないかぁ！(歓喜)

その鍵を使って外に出る

ゾムくん・・・筋金入りのヤンデレだね------最高か！

ヤンデレ大好き❤

『で、何処行くの？』

私は周りの視線を感じながら聞く。多分、恋人だと思われてるんだろうな

zm「マンちゃんがいい喫茶店見つけたって言っとったから、そこ行こうで」

『マンちゃん！』

脳裏に顔が思い浮かぶ。きめ細やかなハリ、スベスベな肌

おまけに甘いものが好き

お前は女子か！？

女子力の塊か！？

・・・女子で女子力の塊か(納得)

zm「あ、また他のやつのこと考えてんの？俺だけでええやん」

『ブェホォォ！』

私は思わず倒れそうになる

イケメンが！イケメンがそういうこと言うな！

私が死ぬダロォォ！？(神さまってなんだっけ・・・ by作者)

あ、

『・・・ちょいちょいゾムくん』

zm「なんや？」

異様な雰囲気を感じる

人間の強い悪意

私はちょいちょいとゾムくんを小突く

そして視線を細道に向けた

私には分かる

zm「どうしたん？」

『ここ通ろうぜ』

zm「は？」

聞き返された。怪訝な表情で

ですよねー(＾_＾)

『冒険心がくすぐられる！』

zm「・・・ほな、行くか」

『せめて話は聞いてぇ！』

フードに全力でしがみつく

ふんぎゃあぁぁぁぁ！

zm「ハァ・・・危ないやろ？俺はお前が傷つく姿を見たない」

『イケメン！』

性格イケメン！

zm「行くで」

『はーい』

フードにしがみついた時に離れた手

離した手をギュッと握る

強く強く

爪が食い込むほど

神さまの仕事

サボるとかあり得ない

あり得ない

ゾムくんに気づかれないように、足音を立てずに移動する。後ろ向きに

サボるとか、

ほんとない

クルッと回転、視界が回転

足音を立てずに、気配は消す

目的地は、細道

路地裏

あり得ない

『ほんとだよ』

暗い路地裏

誰もが通Aいような道

汚い道

澱んだ空気

悪意

怖気が走るような

悪意

道の奥

突き当たり

そこには

「な、なにするんですか！」

汚れなき者と、汚れた者五体