【d!】神様の事情【zm】 (ページ5)

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さんわ　『でも結局ヤンデレは好き』ページ5

zm「そういう顔すんなや…絶対誘ってるやろ」

アゴクイで無理やり顔を上げられる

目の前には瞳が真っ黒なゾムくん

黒く、黒く塗りつぶされている

zm「そんな心配はいらんと思うけど…他の男を見れんように、一応手は打っとくか」

そう呟くと、彼の顔が近付く

３

２

１

『…！？』

チュッ、と響くリップ音

zm「ん…」

『ん…ふっ、あ…ぅ』

息が苦しくなるくらい長いキス

トントン、と彼の胸板をたたくと離してくれた

『はぁ…ふぅ、』

zm「ん～？」

息を整える私を満足気に見やり、ゾムくんは私の手を握る

…あれ？それって恋人つなぎじゃ、

駄目だ、忘れろ

zm「じゃ、行くか」

ニッと笑みを浮かべる

そして耳元で囁いた

zm「真っ赤になっとるけど…ウブなん？」

可愛いからええけど

…！！！

いつの間にか、私の頬は真っ赤に染まっていた

あれ、あれ、おかしいな

私、どんなことにも動じないをキャッチコピーにしてるのに…

胸に手を当てる

明らかに早い心拍音

あ、あれ？

ゾムくんは、そんな私の様子を見て笑みを深める

まるで、欲しかった物を独り占めできたときのような

あ、あれ、あれぇ！？