鳳凰と二度目の人生【ONE PIECE】 (ページ26)

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鳳凰と金髪少年ページ26

家に向かっていたはずなのに何故かエースとかち会う。
？家の近くで活動しているのか？
私は思ったよりも方向音痴なのかもしれない。

エースの隣には金髪のやんちゃそうな男の子がいた。挨拶をする時に帽子を脱いだ事で良い人なのだと理解する。
エースよりも仲良くなれそうだ。

「その破け方はなんだ？怪我しているのか？」

男の子は服の破けた脇腹の部分を指差して言った。

『あ、あぁ、えっと……それより！ルフィはどこにいるの？』

能力の事は言いたくないので手を叩いてはぐらかす。今朝ちゃんとエースの所に向かう姿を見たけれど。
エースは遠くに居ても聞こえるぐらいの舌打ちをした…だけで何も言わなかった。
静かな時間が流れる。

爺ちゃん、愛あるゲンコツなら許されるんだよね。こいつに対して愛は無いけど。

怒りで震える握った手を抑えつけ、横に置いていた熊をまたおんぶし直し、彼らに背を向けた。

『エースさん…貴方の気持ち、十分っに分かりました！貴方の分の熊鍋、無しです。ご自分で捕まえて来てくださいね。』

それだけ言い残し、私は脱兎の如く走り出した。
後ろから「は？えっ」と聞こえるが知らない。これは私の獲物だ。

放心状態になるエースの肩を掴みながら、サボは腹を抱えて笑っていた。
涙を拭ったサボは遠くなっていく少女に手を振る。

「また会おう！」

少女は振り返って笑顔で手を上げた。