狙撃手 ページ23
｢ポートマフィアの幹部がそう易々と負けるとは思えない。絶対に勝てる。その自信があった君はそんな物騒なことをなんの躊躇もなく云えた。……違う？｣
そこまでの説明を聞いた私は目をぱちくりと見開いた。
何故なら、見当違いな内容など全くなく、私のその時の心情を云い当てたからだ。
｢……凄いな。全く持ってその通りだよ。｣
｢……如何してポートマフィアに入ったの？｣
少し泣きそうになりながら優しく問いかける敦くん。
きっと、自分の推理の感想などどうでも良く、一秒でも早くその答えを聞きたかったのだろう
記録を見たのなら書いてあるだろうに。『ご飯を食べられるから』と。でもまぁ確かにそれだけが理由という訳ではない。
｢……それは｣
その答えを云おうとすると向こう側のビルの窓になにか光ったような気がした。
｢異能力《地獄変─地獄耳─》｣
敦くんに聴こえない程度にそう呟き目を閉じてすべての神経を耳に集中させるとカチャリと銃を持ち直す音が聞こえた。
狙撃手だ──！！
直感的にそう思った私は咄嗟の判断で敦くんを横に全力で押した。
蜂蜜が入った瓶が地面に落ちてパリンと割れた
けど、そんなもの如何でも良かった
割れた蜂蜜の瓶が刺さってしまったのか、｢痛っ！｣と敦くんの声が聞こえるか否か、私の腹を銃弾が撃ち抜いた
｢〜〜っ！！｣
なんとも形容し難い激しい痛みが腹から全身に回る。
撃たれた腹からは血がどくどくと流れ、地面に広がっていくのが分かった。
｢Aちゃん！Aちゃん！｣
そう敦くんが、私の名を必死に呼んでいるような気がしたがうまく聞き取れない。
嗚呼、もっとはっきり云ってくれよ。聞こえない。
そう云いたかったが上手く口が動かずパクパクとなんの音も発さずに動くだけだった
視界がぼやけていく。
こんなところで……こんなところで、死んでたまるか
そう思いながら私は重い瞼を閉じた
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水音寺 刹那(プロフ) - 中也カッコよすぎです！とってもいい作品でした！ (2018年2月23日 18時) (
レス) id: 6d7b469f38 (このIDを非表示/違反報告)
猫蛇 - 赤雲蒼雲さん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！更新頑張りますね (2017年5月3日 9時) (レス) id: b82b3b39d6 (このIDを非表示/違反報告)
赤雲蒼雲 - 中也カッコイイです！更新頑張ってください！応援してます！ (2017年4月17日 9時) (レス) id: 08e4520087 (このIDを非表示/違反報告)
猫蛇 - 白湯さん» ありがとうございます！いやぁ、もう書いている私もニヤニヤしてしまいまして……←更新頑張りますね！ (2017年4月7日 12時) (レス) id: b82b3b39d6 (このIDを非表示/違反報告)
猫蛇 - にろりんさん» ありがとうございます！！わぁぁ、そう言ってもらえて何よりです！！ですよね〜もうほんと中也がかっこよくて……辛い…… (2017年4月7日 12時) (レス) id: b82b3b39d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫蛇☆彡。 | 作成日時：2017年1月8日 0時
