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危険人物 ページ12

探偵社に入社したばかりの新人探偵社員の僕は初仕事に、密輸人の証拠を掴む。という仕事を『初仕事には丁度いい』ということで、谷崎さんと僕に任せてもらえた

無害なら大丈夫だ

そうは分かっていても、初仕事という言葉が僕の心臓をどくどくと鳴らせていた

カチコチと時計の針が進む無機質な音が響き、それが更に僕の緊張を増幅させた

僕に出来るだろうか?

そんな不安が胸に渦巻く中、国木田さんに「おい小僧」と呼ばた

「不運かつ不幸なお前の短い人生に、些かの同情が無いわけでもない。故に、この街で生き残るコツを一つだけ教えてやる」

国木田さんはそう云うと『理想』と習字の手本にでもありそうな綺麗な字で書かれた手帳の中から二枚の写真を取り出した

「こいつらには遭うな。遭ったら逃げろ」

「この人は──?」

まだ上にある男の写真しか見えていなかったのでその人の事を云うと「すまん、二枚目が見えないよな」と二枚並べて机の上に置いてくれた

「マフィアだよ、尤も、他に呼びようがないからそう呼んでるだけだけどね。」

太宰さんが突然そう云ってくるものだから吃驚してしまう。
突然話に入ってくるのをやめて欲しいと少しばかり思うのだが、太宰さんは虎になっていた僕を止めてくれた人だ。と不満を押し殺した

「港を縄張りにする兇悪なポートマフィアの狗だ。一枚目の男は芥川


二枚目の女の方は柊という。」

「柊……?」

二枚目の女の子の写真を見ると、どこか見覚えがあった。
綺麗に整った……でも、少し幼い顔と、長い髪、そして、このチョーカー……

真逆と思った。
でも、あの子は優しいからマフィアになんか入っていないと、そう云える
……確信はないが、でも、有り得ない


「マフィア自体が黒社会の暗部のさらに陰のような危険な連中だが、そいつらは探偵社でも手に負えん。」

「何故──危険なのですか?」

「そいつらが異能力者だからだ。殺戮に特化した頗る残忍な異能力で、軍警でも手に負えん。


俺でも──奴らと戦うのは御免だ」

深刻そうな顔をして云う国木田さんに太宰さんは何時もの調子でこう云う

「国木田くん、私達、昨日この子にあったよ?」


「……はぁ?!」

「あったって……何処でですか!?」

「昨日は殆ど一緒にいたじゃないか」

「でも……!!」

「柊Aちゃん。……あの子は立派な、ポートマフィア幹部だよ

因みに、黒社会ではこう呼ばれている」


────地獄の使者とね

地獄の使徒→←朝



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水音寺 刹那(プロフ) - 中也カッコよすぎです!とってもいい作品でした! (2018年2月23日 18時) (レス) id: 6d7b469f38 (このIDを非表示/違反報告)
猫蛇 - 赤雲蒼雲さん» ありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです!更新頑張りますね (2017年5月3日 9時) (レス) id: b82b3b39d6 (このIDを非表示/違反報告)
赤雲蒼雲 - 中也カッコイイです!更新頑張ってください!応援してます! (2017年4月17日 9時) (レス) id: 08e4520087 (このIDを非表示/違反報告)
猫蛇 - 白湯さん» ありがとうございます!いやぁ、もう書いている私もニヤニヤしてしまいまして……←更新頑張りますね! (2017年4月7日 12時) (レス) id: b82b3b39d6 (このIDを非表示/違反報告)
猫蛇 - にろりんさん» ありがとうございます!!わぁぁ、そう言ってもらえて何よりです!!ですよね〜もうほんと中也がかっこよくて……辛い…… (2017年4月7日 12時) (レス) id: b82b3b39d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫蛇☆彡。 | 作成日時:2017年1月8日 0時

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