【REBORN!】空を仰いで

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「おぎゃぁぁぁあ！」



……えっと、あの。



「ぎゃぁぁぁ」

「元気な女の子ですね！」



あの。



「おん、なのこ」

「えぇ！ 女の子です！ おめでとうございます！」


真っ白な生地に包まれたと思えば、看護師であろう女性に顔を覗きこまれる。
……生まれ、た？ 私？

自らの状況が理解出来ない。とにかくこの産まれたての赤子の様な声を収めようとしても、どうすれば良いのかわからない。混乱して視界もままならない。

さっきトラックと衝突事故起こしたのは現実？ 白昼夢だったのだろうかと考えたがあの気持ち悪さは自分の想像で作り出せるものなんかじゃなかった。では今の状況が夢？ もしかして、走馬灯で産まれた時のことを思い出している、とか。


「奥さん、抱っこしてみましょうか」

「はい」


私を抱き抱えていた看護婦が母親であろう人へと渡す。
……かなり、恥ずかしい。

泣き止むことができない為未だ叫びながらどうにか今世の母の顔を見やる。

若。
綺麗な黒髪と黒目に、長い睫毛。そこまで高くはないが通った鼻筋。
誰がどう見ても完璧な日本美人。

私の顔を覗くと少し目を細めた。

うわ、まぶしい。



私の母はこんな目が潰れるような美しい微笑みを浮かべられるひとではない。

では、何故私は赤ん坊なのだ。走馬灯や夢とは思えないリアルさ。……生まれ変わった、とか？ いや、どこの創作ですか


……あり得ない、し。

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