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前話からもわかるように、アルフレッドはフレデリーカに首ったけなのである。フレデリーカ本人にはそれが伝わっていないのだが。
あのアメリカ合衆国が唯一贔屓にする島国としても有名なライヒスラント。(ただし想いは一方的)アメリカ合衆国を大いに嫌うライヒスラント。
そしてそれに毎度付き合わされるイギリスやフランス、偶に日本やカナダ、スペイン。
「なんでフレデリーカは俺にばっかり厳しいんだい!!君だって似たようなものだろ!!?」
「落ち着けって。俺とあいつは腐れ縁みたいなもんだろ。」
「しかも!毎年!俺だけ謝肉祭に読んでもらえないし!君でさえ!ロシアでさえ!ベラルーシでさえ誘われるのに!」
「ライヒスラントともとロシアは親交国だ。別に今に始まったことじゃないだろ、あいつがロシアやベラルーシと仲良いのは。
それにあれら謝肉祭じゃなくて、土地への感謝祭でまったくの別物だ。」
「ああそうさ!俺と対立するためにね!」
「なんで俺にきれてんだよ…。」
「君は仲がいいからわからないだろうね!」
勢いに任せてアーサーを罵倒するアルフレッドに痺れをきらし、アーサーはこんなことを口走る。
「ああわかった、わかったって。
今度お前とあいつの食事会でも設けてやるから、落ち着けって。」
その言葉に、アルフレッドは一瞬で機嫌を直しアーサーの肩を掴む。
「本当かい?!やっぱり嘘、なんたら許さないんだぞ!」
「あ、ああ…任せろよ。完璧なプランを作ってやる。
………フランシスが。」
「……まあ、君にキューピットなんて無理な話だったね。」
「んだと?!じゃあ俺が作ってやる!大英帝国千年が作り上げる完璧なデートプランだ!!!」
「ノーサンキューなんだぞ。どうせイギリスのまずい飯を食べてパブに行くだけだろ?」
「ああ?!あいつは酒が好きなんだぞ!!俺ん家のウイスキーもエールもワインも!!!」
「フレデリーカが一番好きなのはワインなんだぞ。それもシェリー。」
「んぐっ」
「まあとりあえず任せたんだぞ!じゃあまた後で会おうじゃないか!」
そう言ってアルフレッドはアーサーのハンバーガーを掴んで去っていく。
「おい、それ俺のハンバーガー!
……たく、めんどくせえな。」
ラッキーアイテム
アーサーが食べ逃したハンバーガー
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カレンデュラ - TARAKOさん» ありがとうございます!とても励みになります! (2020年4月15日 11時) (レス) id: 02bbab1095 (このIDを非表示/違反報告)
TARAKO - こんな遅い時間にすみません、、、カレンデュラさんのこの小説にハマりました!これからも更新頑張ってください!!応援しています!! (2020年4月15日 1時) (レス) id: 75c31c63dd (このIDを非表示/違反報告)
カレンデュラ - 桜さん» わざわざありがとうございます!頑張ります! (2020年4月13日 22時) (レス) id: 02bbab1095 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 更新頑張ってください (2020年4月13日 16時) (レス) id: f4e7d9a45e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カレンデュラ | 作成日時:2020年4月12日 23時