検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:23,368 hit

veinticuatro? ページ26

「なんだいアーサー。俺は別に暇じゃないんだぞ。」
「_別に俺だって暇じゃねえよ。
おいヒゲ、繋がったぜ。」
「フランシスもいるのかい?」
「逆!坊ちゃんが心配してお兄さんのことを呼んだの!ナンパしてたのに!」
「ふうん。まあどうでもいいんだぞ。
で、用件は?なんもないなら切るんだぞ。」
「お前!服!どうすんの!」
「…服?」

スピーカーの向こうでフランシスが吠える。
話を要約すれば、祭りの服を買いに行こう、という話だった。

「バカにしないでくれ、服ぐらいあるんだぞ。」
「どーせビジネススーツか寝巻きのダサいシャツくらいでしょ?持ってるとしても星条旗のパーカーか。
祭りじゃそんなん着てる人いないぜ。別にただの私服でいいんだけど。」

確かに、あの写真にそんな堅苦しい格好をしてる観光客はいなかった。
普段の行いから信用するのも戸惑いがあるが、フランシスは何度も祭りに行ったことのある男だ。割り切ろう、とアルフレッドは決意を固める。

「君と服を買いに行くのかい?」
「別に坊ちゃんとでもいいけど?イギリス製のモサいスーツでもいいなら。」
「それは良くないな!行こうフランシス!」
「そうそう、最初からそれでいいの。
ちゃんと金持ってこいよ、お兄さんお前には奢らないからね!」
「はは、ストライキばかりの君よりは持ってるんだぞ。なんたって俺はナンバーワンのアメリカなんだから。」
「ほんっとお前可愛くないな!
じゃあ早く下こいよ!」

…服を買いに行く服がないんだぞ。

アルフレッドはそう思いながら先ほど脱ぎ散らかしたスーツを羽織り、携帯と財布を持って部屋を出る。
…一度、財布のカードを確認して。

アーサーにお洒落を気にされるのは気にくわないけど、フレデリーカの、好きな人の前でダサい格好なんてできないんだぞ。

veinticinco?→←veintitrés?


ラッキーアイテム

アーサーが食べ逃したハンバーガー


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
27人がお気に入り
設定タグ:アルフレッド・F・ジョーンズ , ヘタリア , アメリカ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

カレンデュラ - TARAKOさん» ありがとうございます!とても励みになります! (2020年4月15日 11時) (レス) id: 02bbab1095 (このIDを非表示/違反報告)
TARAKO - こんな遅い時間にすみません、、、カレンデュラさんのこの小説にハマりました!これからも更新頑張ってください!!応援しています!! (2020年4月15日 1時) (レス) id: 75c31c63dd (このIDを非表示/違反報告)
カレンデュラ - 桜さん» わざわざありがとうございます!頑張ります! (2020年4月13日 22時) (レス) id: 02bbab1095 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください (2020年4月13日 16時) (レス) id: f4e7d9a45e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カレンデュラ | 作成日時:2020年4月12日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。