西の楽園、ライヒスラントへようこそ！

veinte! ページ22

結論を言えば、あの後フレデリーカとアルフレッドは会話をせずに別れた。一切連絡することもせず、一ヶ月が過ぎ、気がつけばライヒスラントでの会議の日になっていた。

「ライヒスラントへようこそ〜！」

ライヒスラントでの会議をする場合、街に入る前必ず洗礼を受ける。ライスシャワーのように、花びらのシャワーを浴びる。古い伝統だ。何回も体験している。

ライヒスラントは必ず、毎年一回会議のホスト国となる。それも毎回、この春の時期に。だから、この洗礼も毎年体験することだ。

祭りも近く、すでに盛り上がりつつある街中。時期だからか、沢山の花が咲き、カラフルな飾りが至るところにつけられている。

毎度の柑橘ジュースと水の揃えられている席に全員が着席すれば、ライヒスラントが起立して口を開く。

「それじゃ今回はうちが仕切りるさかい、よろしゅうね。

今回は地球温暖化の中の、自然破壊、森林破壊について、……

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