diecisiete! ページ19
ほんま調子狂うわ。
静かにフルコースなんて食べよって。個室なんやからいつも通りはしゃがばええやろ。しかもナイフとフォークは逆やし。
「なんでうちを誘ったん?」
「?
そんなの、君が好きだからにきまってるだろう?」
「…そやなくて。」
「他に何があるんだい?」
「あんた、うちに嫌われてるってわかっとるやろ。なんで諦めへんの?…200年も馬鹿みたいに。」
「それでも俺は君が好きなのさ。振られたくらいで、君を想うことはやめられないんだぞ。」
「…モノ好きなやっちゃ。こんな年増の何がええの。」
「数を絞っても数時間はかかるんだぞ。聞くかい?」
「要らんわ。」
可愛くない。
昔はもっと可愛かった。うちがアメリカに行く時は、いつも港まで迎えに来て、いつも後ろをついてきてくれて、抱っこしたら喜ぶ可愛かった子なのに。
「…美味しいかい?」
「こない高くて不味いわけがあらへんやろ。」
「口にあったみたいで良かった。」
「ねえ、魚と肉はどっちの方が好き?」
「どっちも。神様の恵に嫌いなものなんてあらへん。」
「好き嫌いがないのかい?それは良いことじゃないか。」
「どんな料理が好きなんだい?」
「……あつあつの、パエージャ。」
「wow!俺も好きなんだぞ。これは運命だ、嬉しいよフレデリーカ。」
「好きなお酒は?」
「シェリー。」
「シェリーかぁ。俺もお酒飲めるようになったら一緒に飲みに行ってくれるかい?」
「下戸じゃ無理。」
会話が続かない。それもそうや。最後にまともに話したのなんていつやったか。もう覚えてない。
こうしてれば、戦争なんて知らん無垢な子供にしか見えへんのに。
「…あんたは、何でうちを侵略なんてしたん。」
ラッキーアイテム
アーサーが食べ逃したハンバーガー
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カレンデュラ - TARAKOさん» ありがとうございます!とても励みになります! (2020年4月15日 11時) (レス) id: 02bbab1095 (このIDを非表示/違反報告)
TARAKO - こんな遅い時間にすみません、、、カレンデュラさんのこの小説にハマりました!これからも更新頑張ってください!!応援しています!! (2020年4月15日 1時) (レス) id: 75c31c63dd (このIDを非表示/違反報告)
カレンデュラ - 桜さん» わざわざありがとうございます!頑張ります! (2020年4月13日 22時) (レス) id: 02bbab1095 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 更新頑張ってください (2020年4月13日 16時) (レス) id: f4e7d9a45e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カレンデュラ | 作成日時:2020年4月12日 23時