西の楽園、ライヒスラントへようこそ！

catorce! ページ16

最終日の会議もようやく終わった。全く、背中が痛いわ。

「んぁぁ、やっと終わった。」
「ふふ、お疲れ様ですフレデリーカさん。」
「お前とイタリアは後半寝ていただろう。」
「シエスタやもんしゃーないわな、イタリア？」
「そうそう！皆んなもシエスタしようよ！楽しいよ！」

話しながら鞄にペンケースをしまっていると、よそ見をしたタイミングでペンを落としてしまう。

拾おうとすると、それよりも先に誰かがそれを拾ってくれた。

「お、お、落としたんだぞ、ライヒスラント！」
「え、おん、おおきに。」
「えっ。
あ、ああ、ウェルカムなんだぞ。それじゃあ！」

ペンをうちの手にのっけたアメリカは小走りで出て行こうとしてドアに頭をぶつけ、大声で「アウチ！」と遠くで叫んだ。

…何やねん、あいつ。

「ねえドイツ、今日打ち上げしようよー！」
「ん、ああ、まあ最終日くらいはいいだろう。」
「日本とライヒスもいくよね！」
「ええ、是非。」
「あー…うち今回行かれへんわ。ちょっと用があって。」
「ゔぇ、そうなの？残念〜…。」
「次の会議はうちんとこやさかい、楽しみにしたって。」
「ヴぇヴぇ、ってことはあれももうすぐ？」
「そや。招待状もちゃあんと用意しとるよ。きてくれる？」
「行く！絶対行くよ！」
「楽しみにしといてな。ほなな。ドイツも日本も。」
「ええ、お疲れ様です。」
「ああ、また。」

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