西の楽園、ライヒスラントへようこそ！

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「んー、とりあえず、お兄さんはアメリカとイギリスの意見に反対〜。」
「またそれかい、フランス。」
「だぁってお前らの意見は美しくないんだもの！
もっとこう…俺みたいに、トレビアンに美しい意見はないの？」

いつもの混沌とした世界会議。
自由の国アメリカが仕切り、懐古の国イギリスがそれを下し、慈愛の国フランスがさらにそれを下す。

「お前はどう思うよ、ライヒス？こいつらの意見は美しく無いよなぁ？」

ライヒス。
そう呼びかけられたのはライヒスラント。フランスの隣に座っているが、スペインの隣国でありヨーロッパの一国である。

「えぇ？ならアメリカが全部一人でやればええんとちゃう？お金も全部自分で出して。」
「だよなあ！やっぱライヒスはわかってる！」
「やめーやフランス、あんま寄らんといて、匂い移ってまうやろ。」
「ひどい！俺とお前の中だろ？」

土地柄、フランスやイギリス、スペインとは切っても切れない仲のライヒス。
フランスが肩を組んでダル絡みをしていると、アメリカがそれに割って入った。

「もう酔ってるのかい、フランス？
オッサンのダル絡みは醜いんだぞ！」
「はあ？？！この俺が醜い？！んなわけないでしょ！！！」
「ライヒスだって困ってたんだぞ！」
「………別に今に始まった訳やないし。」
「ほれみろ！！ライヒスは俺のことを愛してるってよ！」
「そないなこと言うてへんよフランス。」

再び踊り始める会議。
一同はため息をついた。

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