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縮まる距離 ページ31

『いいんですか!?こんな所来て』

たどり着いたのは最近新しくリニューアルした大きなショッピングモール。

こんなところ来ると思わなかった・・・。

JR「大丈夫だよ、多分誰も気づかないと思うし・・・」

この中にだってGOT7のファンは大勢いるはず。

バレたりなんかしたらただごとでは済まない。

JR「うーん。どこ行こうか?」

私の心配はそっちのけでジニョンさんは歩き始めた。

『えっ!ちょっと待って・・・』

レディースのショップにだってすぐ入っていくジニョンさん。

JR「こういうのも似合うと思うんだけど?」

私に服を当てながら、どう?って聞いてくる。

本当にデートみたい・・・。

どうしよう。緊張してまともにジニョンさんの顔も見れないよ・・・。

『わっ、私のより、メンズのところ行きましょうよ!!!』

JR「えー?これもいいのに・・・」

とりあえずこの緊張をまぎらわしたくてメンズのお店に入った。

JR「あ、この帽子いいな」

ジニョンさんはツバが少し大きめの黒い帽子を手に取る。

JR「いや、この帽子は俺よりヨンジェの方が似合いそう」

ショッピングしてる時までメンバーさんの事を考えるところもメンバー思いなんだなぁって感じた。

私はどっちがいいかなーっていいながら鏡を見てるジニョンさんを後ろから眺めていた。

JR「どっちの方が似合うと思う?」

いや・・・。どっちの帽子をかぶってても・・・。

『どっちも似合いすぎて選べないですよ』

素直にそう思う。

なにを着てても、本当に似合うし。私なんかが選べないよね。

すると、ジニョンさんはふ2つの帽子をもとあった場所に戻して、振り返った。

JR「ちょっとこっち来て」

え・・・?

戸惑ってると、ジニョンさんの方が私に近いた。

さっきよりもずっと近くなる距離。

心臓の音がやけにうるさく聞こえた。

『あの、どうし・・・!?』

急にジニョンさんに両手で頬を挟まれる。

私は何も言えなくてただ口をパクパクするのが精一杯だった。

JR「俺さ、デートだと思って誘ったんだけど・・・」

私の目を見て言う。

JR「だから、そういうこと簡単に言われると・・・」

いつもよりも真剣そうに言うからますます緊張する。

JR「心臓もたないんだけど・・・?」

ジニョンさんの顔がどんどん近づいて来て。

え・・・キスされそ・・・

少しでも動いたら唇が当たりそうな所で、止まった。

JR「なーんてねっ!」

そう言うと、ふっとまた距離は遠くなった。

今日どうなるんだろう・・・

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作者名:milkypanda | 作成日時:2016年3月14日 15時

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