私であり、僕でもある大冒険 その2♪ 【ぼくらシリーズ】

-朗報、朗報♪- ページ47

さよ)痛いっ！


瀬川)夢ではないようだね。


木下)A, come over here.
(A、こっちにきて。)


貴)あ、うん。
…。


Aがそちらに行こうとした時に、声をかける。


瀬川)三条君だったかな。
わしらはどこへ行けば良いかね。


貴)…皆ついてきてるんですよね…。((ボソッ


Aは別に洗脳関係の被害は受けていないようだ。


末長ふく子の方を、指差しながら小声で言う。


貴)ありがとう。
餓死する心配はないけど、僕はほとんど施錠されちゃってるw
秀明と安永も元気だよ。
がんばって。


それだけ呟くと、木下の方へ行ってしまった。


木下)何聞かれてたの？


貴)どこへ行けば良いか分からないってさ。


木下)あぁ、僕も離れてるからそっか。
ふく子さんもあれをとりに行ってるからいないのか。


貴)…。


土の螺旋階段を下りながら、僕は複雑な気持ちだった。


木下)どうしたの？


貴)弟の心配をしてるんだ。
体壊してないかなぁとか、ご飯食べてるかなぁとかさ。
あの子、僕がいないと割と何もできないから。


＝そのころの歌那谷＝


歌那谷)お兄ちゃんが僕の心配してくれてる…。


菊地)マジか？


歌那谷)僕のお兄ちゃんレーダー舐めないでよ？
考えてることは大体分かるんだよw
この位まで近付けばなw


菊地)流石ブラコン…。


歌那谷)殴るよ？((笑顔


菊地)ごめんなさい。


〜〜〜


木下)食べてないって事はないと思うけど。


貴)布石は撒いて来たから良いんだけど。
(神尾君、歌那谷に何かあった時はホント、頼むよ〜…。)


牢屋が見えてきた。


安永)なんで俺たちは外にいけないんだよ。


安永は不満そうだ。


木下)答えは簡単、逃げるからだ。


木下は僕を牢屋に入れて鍵を閉めると、笑顔で答える。


宇野)それにしても今日は煩いね。


木下)これからアルラ様が来るからね。
信者たちの集まりなんだ。


貴)人間がいっぱいいたよ。


僕は、疲れたので座ってそういう。


貴)それに外寒いし。
ずっと入り口で立たされてたんだから。
外に出たって困る。


宇野)大丈夫なの？


貴)今のところはね。


木下を呼ぶ声がこっちに聞こえてきた。


木下)あ、もう行かなきゃ。
それじゃあ、またね。


貴)はいはい。


僕は木下の歩いている音が聞こえなくなるまで待って言う。


貴)今日さ、瀬川さんとさよさんが上にいるんだけど。
たぶん、トランシーバー使ってる。
それでね、きっと英治たちが来てる！


宇野)うっそぉ！？


＊


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