【ONE PIECE】人魚の私はいつか王子様と…【カタクリ】 (ページ3)

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1話ページ3

集まる視線、そしてライト。
ここは大規模なヒューマンショップ。
日々、沢山の奴隷たちが売買される場所。

司会「それでは、今回の目玉商品！白妙のヒレと髪、そして金色の瞳。その歌声は誰をも魅了する、人魚のA！！」

司会がAの首についている鎖を引っ張り、顔を見せると一気に歓声が上がる。

それほど、美しいのだ。

貴方「………」

Aは表情をピクリとも変えない。

司会「皆さん、Aはご存知ですよね？10年以上もこのヒューマンショップを支えているんですから！それでは、2億からスタート！」

Aを買う方法は他とは違う。
他の奴隷はその場で買われずっと主人の元へいるが、Aの場合月ごとに値段が変わってくる。

2億なら1ヶ月、3億なら1ヶ月半、4億なら2ヶ月…となっている。

男1「3億だ！

男2「それなら4億だすぞ！！」

女「私は5億だすわ！」

司会「おや、今宵は天竜人様がいらっしゃらないようですね。それでは5億で落札です！」

女「やったわ！！」

Aがステージに立てば必ず、買うものは現れる。それほど価値があるのだ。

司会「おめでとうございます。期限の1週間前にこちらにご連絡下さい」

女「わかったわ。さぁ、美しい人魚さん。行きましょうか」

女がそう言うと、近くにいた使用人達が水槽に入ったAを運んでいき船に乗せる。

貴方「お腹…空いた……」

Aがそういうのも無理はない。
船が出航してからAは薄暗い部屋へ入れられ、丸2日何も食べていないのだ。

自分を買った女は魚の飼育も出来ないのかと考えていた。

すると…部屋のドアが不意に開いた。

女「人魚さん、生きてるかしら？目的地に着いたわよ。ちょっと何やってるのはやく水槽を持ってきて」

Aの見ている世界が揺れる。
そこでやっと自分は運ばれているのかと気づいた。ここはどこだろうか…

甘い匂いが鼻につく。

～in万国～

女「ここは万国、四皇ビックマムが治める国よ。今日はお茶会に呼ばれているの。」

貴方「…何故、私を？」

女「ビックマムに見せるためよ。あの人、珍しいもの好きだから。貴方は人魚の中でも珍しい方だからあんなに高いんでしょう？」

貴方「えぇ…まぁ……」

花のない話を終え、Aはまた水槽へ潜った。

貴方「(私は後どれ位代償を払えば、王子様と結ばれるの…？)」

何年も待ったが、一向にあの時の少年が現れることはない。

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全然カタクリ出てこない…