偽愛ｹﾞｰﾑ。((西畑大吾))

#.17＿廉、 ページ18

…なんなんや、


今日のA、可愛過ぎやん。


…でも、イラつく。


大吾、なんでそんな嬉しそうなん…？


今日は、葵に俺から離れて欲しくて、


ダブルデートで見せつけようと思ったのに。


葵のペースで全て進んでゆく…


Aの隣にいる事は、


許されないんか…？


観覧車。


葵と乗った。


葵「ねぇ、本格的に私と付き合お？」


…ニコニコすんなや。


廉「悪りぃ。俺、別にお前の事好きで近寄ったんじゃねぇから」


葵の顔色が変わる。


葵「ふーん…やっぱりAが好きなんだ〜。


でも、なんでかな？




…Aちゃんの異変に気付けないのは」




廉「は？」


葵「わざとハードにしたのに、


彼女を気にかける瞬間なんてなかったやん」


廉「…」


言葉を失った。


葵「…逆らうなんて…できひんよね？」


葵の唇が迫る。


ふと目線を逸らし、ひとつあとのゴンドラを見ると…




大吾がAを抱きしめてた。

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