【 そらる 】拾った少女の音楽才能がもの凄いんですが……。 にっ！

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「まふまふ。いくら何でも遅くない？」




忘れ物を取りに行ったきり
帰ってこないまふに悪態をつく。
まぁ、心配してないって言ったら嘘になるけど。




「確かに。ちょっとLINEしてみたらどうっすか？そらるさんなら尚更効果抜群だと思いますよ」




天月がにこやかに俺のスマホを指差す。
最後の一文が余計な気がしなくも無いが
今はまふの方が先だ。




この一文については後で問い詰めればいいし。




慣れた手つきでスマホを操作しまふに
『早く来ないと分かってるよな？』
と送る。
そらるスタンプも付けておこう。うん。




そらるビームを五秒ずつ送り続けてると、
後ろからどたばた。
こっちに向かってくる
誰かの走っているであろぅ
足音が聞こえた。




天月の言うとおり。
どうやら効果は抜群だったらしい。




「はぁ、はぁ、そらるさん。すいません」




かなり全速力で走ったのか、
手を膝に置いて肩で息をするまふに何か申し訳なくなり背中を擦ってやる。




「別に。怒ってないから。悪かったな」

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