【 そらる 】拾った少女の音楽才能がもの凄いんですが……。 にっ！

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「ほら」



今度はそらるさんが
どや顔をした。



それに降参と言わんばかりに
ソファに寝転び
ばたばたと足を動かすまふまふさん。



「うぐぅ……いいなぁ。Aちゃんを独り占めできて」




「はいはい。ていうかお前、埃舞ってるから足動かすな」




「むぅ。そんなこと知りません」





頬を膨らませて
あからさまに拗ねてるアピールをするまふまふさんが
子供っぽくて思わず笑ってしまう。




「まふまふさん……僕は、貴方の事……好きですよ。勿論……友達、としてですが」




「あぁぁぁぁぁ。ねぇ、Aちゃん！僕の家来ない！？今からでも遅くないよ！！」




テーブル越しにぐっ、と肩を掴まれる。
さっきまでのぐだぐだな雰囲気は、微塵もなく
瞳はキラキラと輝いている。





「丁重…に、お断り…します」




「うわぁ。まふ振られた。まぁ当然だけど」




「二人してひどくないですか！？」






いや、それ、僕の肩を掴みながら言われても
返答に困る。
やんわりと彼の手を優しく離せば
案外簡単に離してくれた。





「はぁ、しょうがないなー。まふ、今日泊まってくか？」




そらるさんが溜め息をついて
ふっと優しく笑いながらそう言った。





その言葉に花が咲くように顔を綻ばせ
「いいんですか？やった！」とはしゃぎ始めるまふまふさん。
それがなんだか子供っぽくて
そらるさんと思わず笑顔をこぼすのだった。

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