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*
少し昔の夢を見た。
つまらない過去を。
まだそらるさんに出会う前の自分を。
その少女は
いつも虐げられていた。
理由も大体は
無理矢理取って付けたようなものばかり。
理不尽な毎日に
我慢して。
我慢して。
我慢して。
ついに。
ある日。
我慢が効かなくなった僕は……。
「 はっ……はぁ、はぁ」
そこで
目が覚めた。
条件反射で
がばっと起き上がる。
額から流れた汗が
気持ち悪い。
「 あっ、目覚めた? 」
不意に
横から声を掛けられ
声にならない驚きを表すかのように
びくっと肩が跳ねる。
その声には
どうも聞き覚えがある。
男にしては高すぎる声だなぁ
と毎回思っているが
今はそう呑気に居られない。
「まふ、まふさん」
「おはよー。気分どう?結構うなされてたけど」
「あっ、すいません」
「別に。謝ることじゃないでしょ」
言葉に刺を感じたから
謝ったんだけど。
という言葉を
言おうとしたが
それは彼によってさえぎられた。
「そらるさんじゃ無くてごめんね」
なんと。
まふさんは
僕の額をタオルで拭いたのだ。
大嫌いなハズなのに。
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Hikaru - はじめまして!なつれさん!この小説を読ませていただきました!良かったです!更新待ってます! (2019年9月30日 16時) (レス) id: f26b6773d3 (このIDを非表示/違反報告)
狐 - Σ(・ω・;ノ)ノ・・・ナニコレ…よく分からんけど続きを待機 (2019年3月28日 17時) (レス) id: 96b1c577ba (このIDを非表示/違反報告)
結月(プロフ) - まさかの作者様と同い年!なんでこんな話思いつくんすか!? (2018年5月6日 17時) (レス) id: 562106fa7a (このIDを非表示/違反報告)
雨少年(プロフ) - メアさん» ありがとうございます (2017年3月31日 22時) (レス) id: 0fa6f8c6be (このIDを非表示/違反報告)
メア - 頑張って (2017年3月31日 11時) (レス) id: 64948810c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつれ | 作成日時:2016年5月22日 21時