キミとずっと~YUTA.J~ (ページ10)

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207~相川side~ ページ10

『ふふふっ、アハハハ！』

こんなにも上手く行くとは思わなかった。

自分の手を汚さず、死んで欲しい人間を地獄に落とす。

快感でしかない。

『あーあー、ふふっ、可哀想な人。
黙って私の傍に居ればよかったのにねー、ふふっ』

東京の夜景を見ながら飲むワインは美味しい。

プルルルル...

『ちっ、誰よ...』

人が楽しんでいる時に。

ディスプレイにはマネージャー。

『はーい、なんで「お前！！！どういう事だ！！」
え？何ですか急に「テレビをみろ！！」』

何よ...。

テレビをつければ、今日起きたトラック事故。

『えっ...なんで...嘘でしょ？』

そこには無いはずの名前が。

【女優、相川春菜。事故の犯人なのか！？
妊娠女性を殺害するようやり取りしたメールが流出】

『え、なんで...』

スマホにはロックを掛けている。LINEやメールもかなり細かいロックをかけてあるはずだから流出なんてありえない。

でもそこに出ているものは確かに私が送った文。

「相川！どういう事だ！！」

『私は知りません！デタラメです！！』

必死に訴えて、否定の文を出したが、

私が日向Aに危害を加える動画がアップされ。

『なんで！？なんでなんで！！！』

なんで！？こうなるの！？

あんなに上手くいったのに！！

事務所を追い出された。

『クソっ！...許さない！！』

日向A。重症と報道されていた。てことはまだ生きてやがる。

『ふふふ、もう自分の手で...きゃあ！！！』

ビルの隙間から誰かに腕を引かれた。

「お前が相川春菜か...
お前には罪を償って貰おうか...」

「死ぬまでお前に地獄を味あわせてやろう
簡単に殺しはしない。生きて苦しみを味わえ」

『いやぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！！』

口元に布を当てられ、そこで私の記憶は途切れた。

バラ色の人生。

それが無残にも散った。