キミとずっと~YUTA.J~ (ページ9)

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206~勇太side~ ページ9

「ふざけるな！！！『ふざけてません！』
なっ」

『彼女は色んな事を犠牲にしてきました。
仕事も...死ぬ気で勉強して、資格取って、外に出て沢山学べて...今が1番楽しい時期なのに妊娠して...
妊娠中も1人で悪阻も不安も覚悟も背負わせて...
次は子どもが...
それなのに自分の夢のために彼女と別れるなんて出来ない！』

「俺も反対です。
俺だけじゃない、メンバーみんなも反対です。
神宮寺だけじゃないんです。俺達も彼女に支えられてもらいました。自分がどんなに辛くても彼女は俺らの事を考えてくれてました。
今度は俺らが支える番なんです

俺らの思いをちゃんと俺らの口で伝えます。
それで批判を受けるなら構いません」

「認める訳には！！！「落ち着いてください」」

怒り狂うマネージャーを滝沢さんがなだめてくれた。

「会見をして、いい方に行くか分からない。
今世間はキミらより相川春菜に注目している。
確かに関わりがあるお前たちにも注目が集まってるが
収まるのを待つのも手じゃないのか？
会見をすれば余計に注目されバッシングされるだろう。彼女にマスコミなどが殺到する可能性もある。
それでもするのか？」

『します。ここまで応援してくれたファンを裏切る形になったけど、ちゃんと自分の口で話したいです。
守ります。全力で。
絶対に彼女に負担をかけません』

春樹の言葉を思い出す。

【マスコミとか変なのがAに近づかないようになら簡単にできる。
内容は企業秘密だけどね？
もし、接触したらそこの会社潰せる程のウイルス、パソコンに流すから
だから、思うがままに言え
ガキが突き進んだ道の後処理は俺がしてやるよ】

春樹なら本当にやってのけそうで恐ろしいけど、信用できる。

後、春樹と俺は歳が近い気がする。

「そうか、ならやってみなさい「滝沢さん！」
お前らが特別な人を作るのはどうなる事か体験した方がいい
全てが早すぎたんだよ
会場は俺が用意する。関係各所にも会見についてファックスしておく。」

きっと滝沢さんはAに危害が及ぶと考えてる。

そして、俺達が二度と大切な人をつくらないように、これから起こるであろう恐怖を見せようとしている。

『「はい、わかりました」』

俺達は絶対に滝沢さん達が思う道に進んだりはしない。