キミとずっと~YUTA.J~ (ページ7)

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204~勇太side~ ページ7

「神宮寺、事務所行くぞ
俺と神宮寺が呼ばれた」

電話を終えた岸くんが荷物を持ってこっちにやってきた。

『ああ...』

「え、俺らは？」

「紫耀達は家で待機。マスコミに気をつけろだってさ
確かに今みんなで動くのはやばいしな」

「ならここに居ればいいよ
ここなら絶対にバレない」

確かにここなら安全だからそうする事にした。

「会見するなら...俺も出るから...」

店を出ようとした時、玄樹がこういった。

『いや、玄樹今休養中でしょ？
やめときなよ...体調崩すよ？』

「出る。俺が1番Aの傍に居たんだから。
それにAの事大好きだから」

玄樹の目は本気。

こうなれば何を言っても聞かない。

『...分かった
無理はするなよ』

「マネとかには言わないでね
絶対にダメって言われるから」

『はいはい...わかった』

春樹が車を貸してくれたのでそれに乗り込む。

春樹の車は高級車。運転してみたかったそれに乗れて少し気分が落ち着いた。

「なぁ、Aが目を覚ましたら...
なんて声をかけたらいいと思う...」

『分からない...
Aが命かけて育ててたんだ...
何を言っても同情にしか聞こえないと思う...』

8ヶ月...後2ヶ月。

もしかしたら早く出て来てくれたかもしれない。

俺もAもせっかちだから。

『俺......父親に...なりたかった......』

『Aも俺も寝るの大好きだから...子ども達も寝るの大好きになるの
でもきっと俺らは夜泣きしない事に不安になってずっと起きて子供の様子をみるんだ
絶対Aは生きてる？生きてるよね？って言うんだよ...』

会いたかった...この手で抱きたかった。

『ごめっ』

車を路肩に停めて溢れる涙を拭う。

「俺もだよ」

「皆で子供たちの取り合いするんだよ...
服だっておもちゃだって自分が買ったやつ使わせたくて喧嘩ばっかになるかもな...ハハッ
それでAにブチ切れられるんだよ」

ガシッ

『抱きしめられるならAがよかった...』

「うっせ...」